烏図目貫 (鐔の歴史)
烏図目貫 無銘 後藤栄乗
今でこそ嫌われ者の烏だが、その昔はどのように評価されていたのであろうか。太古の時代の例では、中国の影響を受けたものであろう三本足の烏が描かれた古墳が見つかっている。兎と烏を対に描いた烏兎図には陰陽の意味があり、烏は太陽を意味している。比較的知能が高い鳥であることは良く知られている。この意識は古くからあったのであろう。この目貫は打ち出し高彫で、際端を絞った造り込み。厚さは戦国時代の作に比較して厚手だが、総体にふっくらとしていることがわかる。
烏図目貫 無銘 後藤栄乗
今でこそ嫌われ者の烏だが、その昔はどのように評価されていたのであろうか。太古の時代の例では、中国の影響を受けたものであろう三本足の烏が描かれた古墳が見つかっている。兎と烏を対に描いた烏兎図には陰陽の意味があり、烏は太陽を意味している。比較的知能が高い鳥であることは良く知られている。この意識は古くからあったのであろう。この目貫は打ち出し高彫で、際端を絞った造り込み。厚さは戦国時代の作に比較して厚手だが、総体にふっくらとしていることがわかる。