獅子図三所物 (鍔の歴史)


獅子図三所物 無銘後藤即乗
即乗が十八歳のときに父である六代栄乗が没した。即乗はまだ若かったことから叔父の顕乗が七代を預かることなり、技術が達して後に家督を継いでいる。ところが即乗は三十二歳で没。それが故に即乗の作品は少ない。
写真の獅子図三所物は、目貫の裏行きの観察から、前時代の、裏からの打ち出しの強さ、際端を絞ってふっくらとさせた手法などは継承しているものの、肉厚感があり、次第に桃山時代風から江戸時代風へと変化をしつつあることが窺いとれる。


獅子図三所物 無銘後藤即乗
即乗が十八歳のときに父である六代栄乗が没した。即乗はまだ若かったことから叔父の顕乗が七代を預かることなり、技術が達して後に家督を継いでいる。ところが即乗は三十二歳で没。それが故に即乗の作品は少ない。
写真の獅子図三所物は、目貫の裏行きの観察から、前時代の、裏からの打ち出しの強さ、際端を絞ってふっくらとさせた手法などは継承しているものの、肉厚感があり、次第に桃山時代風から江戸時代風へと変化をしつつあることが窺いとれる。