toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「抗争」 江上剛

2015年10月22日 | 読書日記
銀行内の権力抗争と、銀行を舞台にした詐欺事件、そして殺人事件と読み応えのある内容。
ただしどの話も解決しないで終わっている。

ただ明らかに、みずほ銀行を下敷きにしている。
この著者は「翼、ふたたび」のJALや、「小説金融庁」など実在の企業や事件をモデルにした小説が多い。
この小説も実際のみずほ銀行と舞台も事件もあまりにも重なっていて、読んでいて混乱してしまう時がある。

事実をモデルにするのはいいけれど、今後はここまで取り込まずにもう少しオリジナルな方向に持って行って欲しい。
せっかく面白い話を書いているのに残念。




朝日新聞出版
コメント
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