吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

配管の10年保障

2006-04-07 12:02:26 | Weblog
建築工事において 屋根の防水は10年保障としているのが通例である
またマンションなどのリニューアルのなかで排水管の老朽化対策のときのライニング工事においてもライニング施工後10年間の保障を付けている会社もある(ない会社もある)
で 新築の場合の給水、給湯、排水、配管についてはいまのところ10年保障とかいう話は聞かれない
実際はもしも漏水したときは1~2年の瑕疵期間はもちろんであるが、とくに水漏れなどの重大なケースでは瑕疵を過ぎても呼びつけられて何年も責任を持たされ
 そのときは特に我々が電話しまくったり、激しくののしったりしながら 無償で修理させるのであるが
結局 10年保障に近いことをせざるを得ないのである
そこで 提案なのであるが 設備会社が建築の向こうをはって別途発注で受注しようと思うなら 我が社の配管工事はすべて10年保障します 何故なら 我が社の配管は絶対に手抜きはしていないから  と断言すべきだ
”既存の管のリニューアルでさえ10年保障をしている会社もあるのですよ 恥ずかしくないのですか”
というのはどっちみち ののしられても いやでも 配管の過失は重大なので決して逃れることは出来ないし、それならむしろ 積極的に 10年保障をうたい文句にして自社の緊張感を高め 社員のプライドも満足させ、廻りから尊敬を受け、マスコミにおおいに宣伝してもらうことになるわけで 
決して損にはならないと思うのだが・・・
不思議とそういう会社はでて来ない とにかく横並びが大好きなのだ
我が社の特記仕様書にその条件をいれることを検討中なのだ
現説後の質疑でもでて来ないし たぶん与えられた条件は呑むに違いない 何故なら 設備屋は全てが受動的にものを考える世界だから
しかし ほんとうは 地元の大手で協議して自主的にやって欲しいなあ・・・
○○電工さんとかが音頭をとって”福岡の品質を保つ会”とかを発足してもらうと
別途発注が一気に加速すると思うけどなあ  でもそういう発想は経営者には起きないか
  残念  でもこの記事 どこかのお偉いさんが見てくれるといいな
コメント
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