今日の仕事が生まれ育った大淀町、それも同級生のハウスクリーニングだったので、昼飯食った後久しぶりに吉野川に立ち寄った。
アルバイトで来てもらってる妹と一緒に「懐かしいなぁ・・・お兄ちゃん、基地行ってくるわ!」と、昔、俺たち兄妹が「基地」と呼んでいた岩場というか大きな石がある。
今じゃ体の方がデカいけど、子供の頃は体がすっぽり収まる、ちょうどリクライニングチェアのような形をした大きな石がその「基地」だ。
妹はその「基地」の方へ、俺は親父が泳ぎを見せてくれた川辺へと足を進めた。
川の匂いと共に、懐かしい記憶を辿るひと時。
胸が締め付けられ、心細くて、お金がなくて恥ずかしくて、俺たちを馬鹿にする近所が嫌で、怖いものがいっぱいで・・・だけどただひとつ「夢」だけは持っていて「いつかきっと」という言葉を捨てなかったあの頃があった。
オヤジとオカンが眠る墓地も、近くにあるけど、俺はこの川原に来る事の方が、オヤジやオカンと会話が出来る気がする。 ここから数分の場所に住んでたトタン屋根二間のあばら家があるからだろう。
写真を撮りながら車に戻ると妹の姿がまだない・・・振り向くと「基地」のほうからゆっくりと歩いてくる妹の姿・・・「いいよなぁ・・・たまには・・・」口からこぼれ落ちた言葉に苦笑いする俺。
今日も高い高い空の上を、トンビが輪を描いていた。
アルバイトで来てもらってる妹と一緒に「懐かしいなぁ・・・お兄ちゃん、基地行ってくるわ!」と、昔、俺たち兄妹が「基地」と呼んでいた岩場というか大きな石がある。
今じゃ体の方がデカいけど、子供の頃は体がすっぽり収まる、ちょうどリクライニングチェアのような形をした大きな石がその「基地」だ。
妹はその「基地」の方へ、俺は親父が泳ぎを見せてくれた川辺へと足を進めた。
川の匂いと共に、懐かしい記憶を辿るひと時。
胸が締め付けられ、心細くて、お金がなくて恥ずかしくて、俺たちを馬鹿にする近所が嫌で、怖いものがいっぱいで・・・だけどただひとつ「夢」だけは持っていて「いつかきっと」という言葉を捨てなかったあの頃があった。
オヤジとオカンが眠る墓地も、近くにあるけど、俺はこの川原に来る事の方が、オヤジやオカンと会話が出来る気がする。 ここから数分の場所に住んでたトタン屋根二間のあばら家があるからだろう。
写真を撮りながら車に戻ると妹の姿がまだない・・・振り向くと「基地」のほうからゆっくりと歩いてくる妹の姿・・・「いいよなぁ・・・たまには・・・」口からこぼれ落ちた言葉に苦笑いする俺。
今日も高い高い空の上を、トンビが輪を描いていた。