俺はこの町で生まれ育ち、そして24歳の春、少し離れた町に引っ越した。
「おまえら兄妹は、おやっさんの葬式でこんだけ近所に世話になったんやから、一生、俺らに頭下げて生きていかなあかんのやで」
「あんたらほんまは、そこに住んでる権利はないんやで」
今も忘れはしない・・・貧乏やったために、騙され、脅され、バカにされた日々のこと
「しょうもない田舎町なんか出ていって、俺ら兄妹3人だけでよ、お金出し合えばなんとか他の町でも住めるわ、きっと・・・。」
「お兄ちゃん、ほんまや、そうしょう。」
あれからもう25年以上経った。
そんな町にも、俺は仕事でしょっちゅう行くことがある。
今日も、吉野川の川辺を少し歩いていた。
「早いよな・・・歳とるのって。」
俺もあと4年ちょっとで、親父が死んだ歳になる。
「やっぱ早いよな・・・親父が死んだ歳って。」
あたりまえで生きているんじゃない、生かされていることを最近特に感じる。
それなのに、毎日、身体の疲れを理由に、なんでもない時間を流している。
砂時計のように人生はひっくり返せないんだ。
時間が足りないと、ただただ焦るばかりで・・・。
そこにある問題を、いつ、どう解決していくべきなのか。
このまま過ごせばきっと数年後、俺は己のブクブク太った体と、自分勝手に費やした時間
の代償に、深い悲しみと自分への嫌悪感に押し潰されることになるだろう。
いや、勝てるか? 俺はいままで、どんな困難でも、最悪の状態を逃れクリアしてきた。
いや、助けられてきたのだ、きっと。
・・・人だ。
やっぱり、いつも人に助けられてるんだよ、それを忘れるな。
「おまえら兄妹は、おやっさんの葬式でこんだけ近所に世話になったんやから、一生、俺らに頭下げて生きていかなあかんのやで」
「あんたらほんまは、そこに住んでる権利はないんやで」
今も忘れはしない・・・貧乏やったために、騙され、脅され、バカにされた日々のこと
「しょうもない田舎町なんか出ていって、俺ら兄妹3人だけでよ、お金出し合えばなんとか他の町でも住めるわ、きっと・・・。」
「お兄ちゃん、ほんまや、そうしょう。」
あれからもう25年以上経った。
そんな町にも、俺は仕事でしょっちゅう行くことがある。
今日も、吉野川の川辺を少し歩いていた。
「早いよな・・・歳とるのって。」
俺もあと4年ちょっとで、親父が死んだ歳になる。
「やっぱ早いよな・・・親父が死んだ歳って。」
あたりまえで生きているんじゃない、生かされていることを最近特に感じる。
それなのに、毎日、身体の疲れを理由に、なんでもない時間を流している。
砂時計のように人生はひっくり返せないんだ。
時間が足りないと、ただただ焦るばかりで・・・。
そこにある問題を、いつ、どう解決していくべきなのか。
このまま過ごせばきっと数年後、俺は己のブクブク太った体と、自分勝手に費やした時間
の代償に、深い悲しみと自分への嫌悪感に押し潰されることになるだろう。
いや、勝てるか? 俺はいままで、どんな困難でも、最悪の状態を逃れクリアしてきた。
いや、助けられてきたのだ、きっと。
・・・人だ。
やっぱり、いつも人に助けられてるんだよ、それを忘れるな。