営業マンは与えられた商品企画書とサンプルを持ち営業に走り回っていた。ある日、得意先から貴社のブランド(他社との違い)は何かと問われ、応えられず本社に戻り上司に訊ねたものの明確な回答はない。結局そのことをすっかり忘れ営業をこなし続けたものの今月も予算に達することはなかった。
『客の基本欲求はQ(クオリティ価値)、C(コスト価格)、D(デリバリィ納期)、今まではそれらを満たせばこと足りた。だが客の求める期待欲求水準はそれでは収まりきれず複雑多岐、様々な欲求が報告されソリューション(問題解決)を含めると遥かに高次元化しつつある。』(noriyuki)
その営業マンが得意先の欲求に気づいたのは休日に何気なく覗いたPCからの情報だった。こんなお宝データを得意先のバイヤーに見せたらきっと驚く筈!いつの間にかバイヤーや店担当者になりきり売れる方法を考えていた。そして気づく、「商品を納入するのも重要だが売れてリピートが殺到する仕組みづくりこそが当社のブランド力になり得る!」顧問先での些細な出来事だがまさに大正解と言える。