【現場報告】油断大敵？元の木阿弥要注意

脱サラ後、経営コンサルタントを始めて１７年目。流通及び小売商業専門に経営改善や経営革新、再建再生などのお手伝いで各地を飛び回っていますが、時おり筋違い？無理難題の依頼などもきたりして戸惑うこともあります。

とにかく経営診断を行い、残念ながらどうしても無理な案件はお断りすることも、だって、変に期待させたり、他力本願じゃ困りますし、裏切る訳にもいきませんからね。とはいえ、厳し過ぎる商環境下では売上低迷は続き、収益の悪化、資金繰りも逼迫し、出口すら見えない苦悩の企業が増えていることも事実で、それらを目にする度にジレンマを感じています。
私の場合は特に難題の案件が多く、その度に先の見える戦略や打開のストーリーを描くことから始めています。そして机上ではなく現場実践、あらゆる角度からの支援を展開、経営と組織を動かしながら最終的に経営改善や建て直しに繋げるのです。いつも当事者意識というか、自分の会社と思って難題に立ち向っています。

ある時、指導先の社長に「頑張りましたね」と労いを掛けたら、「いやこれが我が社の実力ですよ」と返されました。喉元過ぎればじゃないけど、危機的な状況に慌てまくり成す術もなかった当時を忘れてしまったのか？と唖然としましたよ。それ以上、話しは続けませんでしたが、数々の試練を指示通りに乗り越えた従業員こそ褒めてやりたいですね。とにかく油断大敵？元の木阿弥に戻らないためにも次なる一手を打たねばなりません。