徳ちゃん繁昌リポート

《あなたの笑顔が周りを幸せに、ひと言が一人一人を元気づける》

【現場通信記】慣れっこ「閉店商法」の手の内

2014年09月03日 | 仕事モード
家電量販店や紳士服チェーンでよく見掛ける「閉店セール」、ほんとうに店仕舞いかと思ったら数日後に新聞折り込みチラシが入り新規オープンなんてことが日常茶番事です。消費者を欺く誇大広告や不当表示に当る恐れもあるようですが、もちろんいつものことと驚く人は恐らく誰一人といないでしょう。

「閉店セールもいよいよ本日限り!赤字覚悟の全商品半額で処分中!!」なんて客寄せをしている店ありますよね。でもよく思い出してみてください。そういえば、昨日も、一昨日も、先週も、先月も閉店セールをしているではありませんか?これは「閉店商法」というやり方で商店などが見納めであるということ、あるいは店仕舞いによる在庫一掃による安売りなどを謳う事により大量の客足を呼び込む商法なんですよ。しかし実際には店休日を挟んで閉店セールと開店セールを繰り返しその度にどさくさの集客を目論んでいるのです。
良いか悪いかは別としていろんなやり方で閉店セールしながらも閉店しない店がある訳で、閉店は店を辞めるという意味ではなく、シャッターを閉めるという意味で閉店するけど明日は開店するという店。経営者や店長が変わったから同じ店でも前の店は閉店して次の店が開店という店。改装リニューアルのために単に名称を使用している店。何度も頻繁に閉店セールを繰り返す店から何年も永遠と閉店セールを続行している店などもうお笑いの世界です。もちろんこれらもあくまで店の言い訳ですが、中には「商売の知恵だよ」、「客は当然知ってるよ」、「誰にも迷惑掛けていない」など開き直る店もあったりして。客集めのための閉める閉める詐欺商法のギリギリの駆け引きでしょうね。なお、撤退する場合は「完全閉店セール」として区別しているそうです。

こう言った「閉店商法」はもう慣れっこになりましたが、各地を歩いて実際に店仕舞いしている店の多いこと、廃墟と化した路面店や商店街のシャッター通りが増え続けています。都合よく廃業できればいいのですが負債や返済のために已む無く客も来ない店を開け続けなければならない現実を目の当たりにして何と表現したらいいのか?ただただ歯がゆいばかりです。


最新の画像もっと見る