「星座α」第35回定例歌会 1月21日 ホテルモントレ横浜
「星座α」の新年の歌会はホテルで行われる。歌会のあとは食事をしながらの新年会だ。「星座」の選者松崎英司氏がシェフを務めるホテルの和食レストラン。毎年、胃のない僕に配慮した料理を用意してもらえる。これはありがたい。(「運河」の年末記念会では食べられない蕎麦を出されて注意深く食べたがやはり腸閉塞を起こしそうになった。事前に連絡しても忘れられる。去年連絡したのだがもう忘れられている。松崎氏の心遣いに感謝だ。松崎氏の作品はそういう心遣いが作品にあらわれている。
歌会には20人出席。参加者の発言のあと選者の二人が発言。三首終わったところで尾崎主筆が講評。
「自分の感情を率直に表現する」「ほかの言い方がないか考えよ」「手慣れてたものが作れるならもう一歩脱皮せよ」「よい歌は作品に膨らみがあって無駄がない」「終助詞、係助詞の用法と効果を考えよう」「あまり老い、老いを言うな」「自動詞と他動詞の違いを意識せよ」「短歌では古今集以降敬語は使われない」「気分だけの表現はもっと熟成させよ」「知識がなければ理解できない作品は独りよがりになる」などが論点だった。
「星座」の「かまくら歌会」もそうだが選者の僕にとっても学びの場だ。毎回収穫がある。
続いて新年会。食事をしながら様々な話をした。「運河の会」のこと、長澤一作のこと、田中子之吉のこと。新年の抱負を一人一人が述べたが、僕は「短歌研究2月号のような評論と作品の一層の進展をはかりたい」と発言した。尾崎主筆からは「喧嘩はしないでね」と言われた。「しませんよ」と答えた。
かなり視野が広がった一年だった。よい一年の出発が出来そうだ。