岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座α」第51回歌会

2019年11月25日 14時38分22秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座α」第51回定例歌会 於)大路ビル(鎌倉)

 この日は寒い雨が降っていた。それでも熱心な会員が集まった。

 叙景歌あり、心理詠あり、挽歌あり、素材は様々だが、表現したい抒情はハッキリしている。

 「5W1HのうちHOUは要らない」「作者の場所を明確にする必要がある」

「紛らわしい言葉はもう一工夫必要」「焦点を絞らなければいけない」

「言葉が適確か」「口語が馴染んでいるか」「読者に伝わるか」「余計な言葉はないか」

「詩的真実が重要でありフィクションも許される」。

 「運河の会」以来、尾崎主筆に教えられたことをもとにして批評した。「星座」「星座α」の選者が三人講評したが、ほぼ同じところを指摘していた。

 最後に尾崎主筆のコメントが配られた。歌境の進展に応じて、要求されることが一人一人異なる。僕の作品は、かなり高度なことが要求されていたように思った。

 尾崎主筆のコメントは以下のもの。

「時間感覚の表現が重なり過ぎ」「一首の中の一語が効いている」

「面白いけれどもう一工夫」「やや報告的」「なんでも歌材とする勇気結構」

「上の句がやや抽象的」「不要な言葉がないのがいい」「感じはあるがもう一工夫」

「さらりとしているが目が利いている」「助詞が必要」「時間的に長い方が効果的」

「直情があってよい」。

 充実した歌会だった。




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