「星座α」第51回定例歌会 於)大路ビル(鎌倉)
この日は寒い雨が降っていた。それでも熱心な会員が集まった。
叙景歌あり、心理詠あり、挽歌あり、素材は様々だが、表現したい抒情はハッキリしている。
「5W1HのうちHOUは要らない」「作者の場所を明確にする必要がある」
「紛らわしい言葉はもう一工夫必要」「焦点を絞らなければいけない」
「言葉が適確か」「口語が馴染んでいるか」「読者に伝わるか」「余計な言葉はないか」
「詩的真実が重要でありフィクションも許される」。
「運河の会」以来、尾崎主筆に教えられたことをもとにして批評した。「星座」「星座α」の選者が三人講評したが、ほぼ同じところを指摘していた。
最後に尾崎主筆のコメントが配られた。歌境の進展に応じて、要求されることが一人一人異なる。僕の作品は、かなり高度なことが要求されていたように思った。
尾崎主筆のコメントは以下のもの。
「時間感覚の表現が重なり過ぎ」「一首の中の一語が効いている」
「面白いけれどもう一工夫」「やや報告的」「なんでも歌材とする勇気結構」
「上の句がやや抽象的」「不要な言葉がないのがいい」「感じはあるがもう一工夫」
「さらりとしているが目が利いている」「助詞が必要」「時間的に長い方が効果的」
「直情があってよい」。
充実した歌会だった。