「運河の会」かながわサロン 2014年11月8日
1、短歌の素材:
「夜の浜で潮騒を聞く」「亡き人と見た映画のソフィアローレン」「駅の雑踏に馴れてゆく」
「琴の奏者の手元」「渡良瀬遊水地ののどかさ」「雑踏に紛れる親子」「嵐の後の空」
「自宅を過ぎる郵便配達」「亡き母の残した帆立の貝殻」「渡良瀬遊水地に釣りをする人」
「訳ありの林檎」
2、主な論点:
「具体がないと一般的な物で、終わってしまう」「結論を言ってしまってはいないか」
「表現は的確か」「語順に工夫の余地はないか」「隙のある5句はないか」「俗語の是非」
「読者に伝わるか」「理由を言っては理屈となる」
3、短歌の学習:
・佐藤佐太郎『帰潮』の1950年(昭和25年)の作品から、20首輪読。
(『帰潮』の最終盤の作品を読んだが、前半は「貧しさ」を嘆く歌が多かったのだが、後半は、透明感のある歌が多かった。ものを詠んで居る「写実歌」なのだが、感じる印象は、西脇順三郎、吉田一穂を想わせる。「象徴的技法を駆使した写実歌」と、篠弘が評した理由がわかった。)
・会員の「運河」巻頭詠の批評を行った。
・次回より、「運河往来」のエッセイ、会員の巻頭詠の積み残したものを、読んで行く。
・「詩人の聲・岩田亨公演」の14回、15回のチラシを配布した。