現代歌人協会臨時総会 於)神田学士会館 12月10日
現代歌人協会に入会して初めての総会に出席した。忘年会と現代歌人教会大賞の授賞式もかねていた。協会の会報に「新入会員は万障お繰り合わせてご出席ください。」とあったので出席した。入会の推薦人の二人の歌人は欠席だった。
だが多くの歌人と挨拶を交わした。これが意外と緊張の連続だった。短歌を始めて15年になる。始めた頃は「短歌」「短歌研究」などの総合誌の読者の欄にかなりの数の作品を応募した。その選者だった歌人がたくさんいる。初心者にとっては憧れの歌人たちだ。
そういう歌人達と直に挨拶するのはスリリングだった。スーツを着て行ったが、かなり汗をかいた。がらにもないが、「運河年末記念会」「カドカワ新年会」に初めて出席したときと同じ印象だ。初心を思い出した。
「短歌」で最初に入選したときの選者、内藤明。愛唱歌の作者、阿久津英。「NHK歌壇」でテレビで見るだけだった、馬場あき子。
僕と同年代だが既に著名歌人だった、川野里子、早稲田の同学年の米山千嘉子。なぜか「かりん」の歌人が多かった。
米山千嘉子は「角川短歌大賞」の選考委員で、なんどか会う機会があったが、僕の顔を覚えていてくれた。「岩田さんでしょ」という答えがかえってきた。これは嬉しかった。何だか子供に戻ったように嬉しかった。
質問しようとした三枝昂之は欠席だった。
だが少々気持ちが緩みがちだった僕には非常によい刺激となった。
また「短詩形文学」の下村ますみからは嬉しい知らせがあった。「短詩形文学」に寄稿した「8,15を語る歌人のつどい」の早乙女勝元の講演内容を紹介した一文がいたく気に入られて、早乙女が「短詩形文学」の10月号を大量に買って、写真を添えながらン年賀状がわりに知人に配っているという。これもうれしいことの一つだ。
現代歌人協会に入会してこれからやりたいことが山積だ。肝を据えて取り組んで行きたい。