岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

フラメンコライヴ@東京赤坂

2018年02月13日 23時27分00秒 | 短歌の周辺
フラメンコライヴ@東京赤坂 2月28日 於)Novemver Elevennth

03-35888104


 この店は地下鉄千代田線赤坂駅1番出口から徒歩数分。交通の便がよい。神田神保町のオーレオーレで知り合ったダンサーが出演すると聞いて母を連れて、見に聞きに行った。



 「カンテ」は男性。「バイレ」は女性7人。「ギター」と「ヴァイオリン」が演奏した。「カンテ」の声は透き通り、「ヴァイオリン」の調べが悲しく響く。「バイレ」は7人それぞれが独創性を発揮していた。


 母は大喜びで、立ち上がって舞台に見入っていたが、オーレオーレの舞台とは違って手を鳴らさない。携帯電話のスイッチを切ってという案内もあった。


 舞台が美しくしつらえられている。コンサートホールを思わせた。どうやらこの店、常時音楽の生演奏をしているようだ。オーレオーレは「フラメンコをやる日とやらない日がある」とマスターが言っていた。


 その違いを母が的確に表現した。「歌舞伎座で歌舞伎を見ているようだった」。背筋を伸ばして、鑑賞する感覚だ。


 「バイレ」の踊りが見事だった。指の先までくまなく使って全身で演技している。表情も豊かだ。前回オーレオーレでは「フラメンコは能楽に似ている」と言ったが、この日のフラメンコはまさしく歌舞伎だった。


 しかし歌舞伎の源流は能楽にある。能楽の源流は猿楽、散楽。庶民が農村で演じたり、都市の河原で演じられたり、旅回りが演じたりしている。庶民の芸能だった。それをフォーマル化したのが歌舞伎。ここもある発見があった。


 フラメンコをオーレオーレで鑑賞したいとき、この店で鑑賞したいとき、選ぼうと思う。フラメンコと言っても一様ではないと思った。





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