1.東京歌会 於:早稲田奉仕園セミナーハウス
・冒頭に:
指導者であった山内照夫氏の突然の死を悼み、黙祷。会としての対応の相談。来月は、全国集会でお休みなので、6月の歌会は通常通り行い、その場で続きを相談することにした。
・短歌の素材:
「不気味なイージス艦」「売りにゆく金の指輪の頭文字」
「花の数の減った古い沈丁花」「桜の咲く前の静かさ」
「新聞の紙面の隣り同士になった、首都直下地震の予想図とスカイツリー」
「塀越しに枝垂れ咲くアカシア」「桜の咲く気配」
「結末を思いつつ桜の遅い開花を待つ」「紅梅白梅のかたわらの木蓮」
「パスタを上手く絡め取る子に驚く」「相次いで届く訃報に驚く」
「馬酔木(あしび)咲き、おかめ笹繁る小川のほとりの亀」。
・論点:
「一瞬を捉えているか」「上の句と下の句を逆にしてはどうか」
「対照を絞り切れているか」「言葉は的確か」「別の表現はないか」
「言い過ぎて却って余韻を損なっているのではないか」「語順に工夫の余地はないか」
「いらない言葉はないか」「オノマトペの是非」
「工夫のしどころがいくつか見られる」
「盛り込み過ぎてはいないか」「語感が悪くはないか」など。
・その他:
山内氏が指導することになって以来の会計報告2008年7月より2012年4月までの総決算。
僕の第三歌集「剣の滴」の「一首鑑賞」の手作りの小冊子を頂いた。
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2.かながわサロン 於:かながわ県民活動サポートセンター
・短歌の素材:
「相手の耳元に言葉を伝える日よ来たれ」「歌詠みが散骨を望むとはと言う友」
「ヘアーサロンの入口のサボテンの樹」「着ぶくれた自分を老いたと見るか君は」
「ゆっくりと広い書店を歩きたい」「神々の意思告げるごとく咲く薔薇」
「山の斜面を占めて咲いていた桜の落花」「梅の花を散らす三月の雨」。
・論点:
「一気に詠めているか」「親しい皮肉ととるか、結句をつけたしと見るか」
「語順は的確か」「初句から結句までの言葉の繋がりが滞っていないか」
「言葉が古風に過ぎるのではないか」「平凡かもしれない?」。
・その他:
今年度の会計報告。まだ余剰金があるが、なるべく節約を心懸けようと話合った。
僕の第三歌集「剣の滴」より二首ずつ選んだもののプリントを頂き、口頭で感動のポイントを話して頂いた。
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