岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

かまくら歌会2020年2月

2020年02月07日 23時15分15秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「かまくら歌会」2020年2月7日     @大路ビル


「星座」休刊後に継続されている「かまくら歌会」。僕としては20年間に尾崎主筆から直接・間接に教わったことを、作品の創作、評価とするのを目標としている。

作品には心理詠、家族詠が多いが、叙景歌が少ない。最近の目標として叙景歌を出詠することとしている。先月の「星座α」の歌会からだ。

 これには理由がある。「目に見えるものを表現できずに、心理詠は詠めないだろう」という信念があるからだ。尾崎主筆も「画家の卵は何度もデッサンを修練する。」こう述べている。「星座α」に出詠する作品はもう準備しているので、この際、原点の叙景歌を確認しようという試みだ。

出詠歌に対する僕の批評。

「言葉の係り受けが重なってはいないか」「読者に意味が伝わるか」「表面的ではないか」

「想像で読むなら推量の助動詞を」「分厚い歌も、軽やかな歌もありうる」「優劣はない」

「反語と疑問は、境が難しい、思考が行き来しているとも捉えられる」「比喩は直喩を」

「実感があるか」「小手先の洒落た作品になっていないか」「景が顕てば叙景歌は成功」

「社会詠はスローガン的になっていないか」「バビブベボの語感の悪さ」

「イ段の音が重なると耳障り」。

 斉藤茂吉と佐藤佐太郎、尾崎左永子に学んだこと。これを少しでも継承発展させられたらと思う。




最新の画像もっと見る