僕の家の節電、エアコンを使わずに過ごしたのだが、火鉢も石油ストーブも使わなかった。現代の家は密閉性が高いからだ。
そこで工夫。5つほどある。
1・部屋で厚着:
今年の冬は、丹前(どてら)、膝かけ、首まわりの巻きもの、指先のない手袋などを部屋の中で身に付けていた。考えてみれば、1960年代の初めまではこういう着方だった。大学の同級生も1970年代の終わりまで、そういう服装で受験勉強をしていたとのことだった。
2・温かいお茶:
服装は体の外の話だが、体の中から温めるには温かいお茶が一番。しょうが湯もいい。葛湯もいいが、カロリーが僕の場合心配だった。
3・雑炊中心の食事:
雑炊は食物で体の中から温まるが、湯気があがることにより部屋全体も暖まる。ただし結露に注意した。幸い僕の家は結露の心配がないので、安心だった。
4・冷凍食品の室温解凍はしない:
冷凍食品は冷蔵室解凍をした。極力、部屋を冷やさないためだ。「気はこころ」という気もしないではないが、冷凍食品を食べる機会が多いので、少しは効果があったか。
5・暖簾(のれん)の活用:
玄関前、滅多に使わない部屋などは自然と冷気がこもる。ドアや襖を閉めるが、それがない場合、そこに天井近くから床までの長い暖簾をかけた。天井近くは開けても、床まで届くものがいい。冷気は下から通って来る。
これらの工夫で、この冬はエアコンなしで凌いだ。北国ではそうはいかないだろうが、家で節電した分の電力が病院などにまわると考えれば「心も温もる」。首都圏で電気が余れば、東北に融通も出来るだろう。
原発頼みで放射能の心配をする生活より、こちらの方が「アナログ」的だが、選ぶとすれば、僕はこちらを選ぶ。