広報よこはま 特別号2019年12月発行号より。
問題点を列挙しよう。
1・大人から、子どもまで誰もが訪れ楽しむことができる施設とそれを支えるカジノ施設を一体的につくり、運営します。
カジノは博打で市民から金を巻き上げるもの。IR(総合リゾート施設と称するが、収益の実態は、カジノギャンブル)と広報紙自らが告白している。
2・丁寧に説明を尽くしてまいります。
市長自らがこう言っているが、各行政区の説明会は、丁寧な説明どころか「これは質問ではなく意見ですね。」と市民からの意見が無視され、パブリックコメント、すでに終わった説明会で出た質問と答えも公表されていない。
3・説明のイラストではカジノ施設が小さく描かれている。
冒頭の文章にあるように、この施設の主要な収益はカジノで、ほかの施設はカジノへの誘い込みの施設にすぎない。
4・IRによる経済効果を7400億~1兆円としている。
しかし、カジノはものを生産せずに博打で、市民から金を巻き上げるもの。10兆円近く巻き上げなければこれだけの収益は上がらない。
5・カジノ施設は全体の総面積のうち3%に過ぎない。
意図的にカジノを小さく見せている。収益の8割がカジノである。
6・入場回数を7日間で3回としている。
カジノは24時間営業。24時間滞在できる。24×3=72時間。一日8時間として9日分。カジノに入り浸りの状況が作れる。
7・暴力団が入場できないから治安上問題はない。
問題はカジノの周辺地域の問題。韓国のカンオンランドではカジノ施設の周囲に、闇金、風俗、質屋が集中しており、暴力団の資金源となっている。
8・青少年の健全育成への配慮。
カンオンランドの周辺では、教育環境が悪くなり、人口が減少、学校が移転している。
9・ギャンブル依存症対策の強化。
IR推進室が規制を担当している。横浜も国も。これでは規制は出来ない。
10・シンガポールでは成功している。
静岡大学の鳥畑教授によれば、シンガポールの観光の魅力度は低下している。
11・カジノによる経済活力。
ギャンブル依存症対策などマイナスになる支出が計算されていない。そもそもギャンブル依存症は治療法がなく、完治しない。
横浜市の広報紙から問題点をとりあげた。健全で、安心なカジノなどありない。カジノは博打で市民から金を巻き上げるシステムである。