「運河の会」第30回 全国集会 於)秋田県にかほ市 旅館「いちゑ」
第1日(5月10日)
作品研究(歌会)
1、短歌の素材:
「盆踊りを終えて歩く道」「母の亡きがらに口紅をさす」「威厳ある五重の塔」
「神輿を担げないと医師に言われる」「街路の落ち葉を集める老人」「蝋梅を避けて歩む道」
「亡き友のボートに乗る挽歌」「草原の民の末裔の孫の蒙古斑を洗う」「流れゆく谷川の水」
「怒りを鎮める海の色」「蓮の畑を耕す男」「境内に立つ公孫樹の古木」「病の従兄」
2、主な論点:
「当たり前のことを言ってはいないか」「言葉は的確か」「説明ではないか」
「漢語が活きているか」「固有名詞の効用」「表現が大雑把ではないか」「読者に伝わるか」
「作者との関わりが明確か」「細かすぎなくはないか」「感動が絞れているか」
「作者の存在感があるか」「言葉がこなれていない」「古風に過ぎないか」
3、会の進行:
・副代表の山谷英雄氏のリードのもと、会が進行した。
・運営委員の浮田伸子氏ほか活発な意見が出された。
・僕自身のことで言うと、「詩人の聲」にかける新作50首詠の一首を歌会にかけた。
第2日(5月11日)
分科会報告:
佐瀬本雄代表のグループ、山谷英雄副代表のグループ、選者の山中律雄氏のグループそれぞれの歌会の報告が行われた。歌会に出詠された作品の選者賞と互選の結果が公表された。僕の作品は、山谷副代表のグループの三賞に次ぐ次点だった。
講演 尾崎左永子「星座の会」主筆:
佐藤佐太郎の短歌を引き継いで、頑張って欲しいというエールを送られる内容だった。
「運河の会」総会:
・運河年間賞の表彰、新しい役員人事の発表、財政報告などが行われた。
*僕の第一歌集『夜の林檎』は品切れ。