岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「運河の会」第30回全国集会

2014年05月14日 23時59分59秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「運河の会」第30回 全国集会 於)秋田県にかほ市 旅館「いちゑ」


第1日(5月10日)


作品研究(歌会)


1、短歌の素材:

「盆踊りを終えて歩く道」「母の亡きがらに口紅をさす」「威厳ある五重の塔」

「神輿を担げないと医師に言われる」「街路の落ち葉を集める老人」「蝋梅を避けて歩む道」

「亡き友のボートに乗る挽歌」「草原の民の末裔の孫の蒙古斑を洗う」「流れゆく谷川の水」

「怒りを鎮める海の色」「蓮の畑を耕す男」「境内に立つ公孫樹の古木」「病の従兄」


2、主な論点:

「当たり前のことを言ってはいないか」「言葉は的確か」「説明ではないか」

「漢語が活きているか」「固有名詞の効用」「表現が大雑把ではないか」「読者に伝わるか」

「作者との関わりが明確か」「細かすぎなくはないか」「感動が絞れているか」

「作者の存在感があるか」「言葉がこなれていない」「古風に過ぎないか」



3、会の進行:

・副代表の山谷英雄氏のリードのもと、会が進行した。

・運営委員の浮田伸子氏ほか活発な意見が出された。

・僕自身のことで言うと、「詩人の聲」にかける新作50首詠の一首を歌会にかけた。


第2日(5月11日)

分科会報告:

佐瀬本雄代表のグループ、山谷英雄副代表のグループ、選者の山中律雄氏のグループそれぞれの歌会の報告が行われた。歌会に出詠された作品の選者賞と互選の結果が公表された。僕の作品は、山谷副代表のグループの三賞に次ぐ次点だった。

講演 尾崎左永子「星座の会」主筆:

 佐藤佐太郎の短歌を引き継いで、頑張って欲しいというエールを送られる内容だった。


「運河の会」総会:

・運河年間賞の表彰、新しい役員人事の発表、財政報告などが行われた。

*僕の第一歌集『夜の林檎』は品切れ。



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