岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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3・01に思う:ビキニデー原水爆禁止のこと・3・1運動のこと

2020年03月02日 02時07分21秒 | 紀行文・エッセイ
3・01これは、日朝、日韓で共有すべき記念日だ。

 日本で言えば、「ビキニデー」である。第五福竜丸がビキニ環礁でアメリカの水爆実験の死の灰を浴びた。日本にとっては、広島、長崎に継ぐ3度目の被爆体験だった。この事件で、第五福竜丸の無線長の久保山愛吉さんが死亡、魚労長の大石又八さんも被爆した。久保山さんの墓には「原水爆の犠牲者は私を最後にしてください」と刻まれた。大石さんは、被爆体験の語り部となった。

 東京の臨海地域に「第五福竜丸展示館」がある。事件後廃船になって放置されていたのを、当時の高校生が見つけ保存運動をした。「トビウオの坊やは病気です」「おーい真っ白船」などの児童文学でも知られる。

 同時に、この事件は日本の原水爆禁止運動の開始でもあった。東京都杉並区の主婦と築地の魚市場の人たちが、原水爆禁止の署名を集め始めた。「平和の尊さ」を確認する日である。

 朝鮮半島では、日本の植民地支配に抗して、全土で「独立万歳」を訴えるデモ行進などが起こった。「万歳事件」とも「3・1運動」とも言われる。植民地は戦争の結果獲得されるもの。これもまた「平和の尊さ」を確認する日である。

 今、日韓関係、日朝関係はギクシャクしている。だが、日韓・日朝で平和を望む心は同じだろう。



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