建設業の経営改善
建設業は、土木と建築に大きく分けられます。もちろん、電気や設備業も建設業ですが、ここでは、一般的に知られている建設業について話をしたいと思います。
平成のはじめ、建設業は、かなり、潤っていました。
バブルの時代だったと思います。
公共工事も民間工事もたくさんありました。
私は、公共工事がなぜ?年度で計画されているのか知りたくなりました。
年度は、日本の季節感です。季節の節目節目を4つに分けています。
1年のはじまりは、1月ですが、年度の始まりは、4月です。3カ月のずれがあります。暦通りにしたらいいのに・・。
単純にそう思っていました。
しかし、公共工事は、そうではありません。
主に土木ですが、土木は、自然との闘いです。季節を見方に付けないと・・・。
口では、判っているつもりなのですが、公共工事は、季節をみながら進めるのです。それが、一番安全なのです。
「組」という言葉を知っていますか?建設会社には、この「組」と言う単語の入った会社がたくさんあります。代表格は、スーパーゼネコンの大林組でしょうか?
この組は、人を集めると言う意味があります。建設業は、人が命です。人員が揃わないと建物も構造物もできません。人をたくさん集めることのできる組織が、建設業を営むことができます。
人の集めることのできる組織を「組」と呼んだのです。数が勝負です。
建設業は、季節が大切、人集めが大切と書きました。
公共工事が、経済の活力になることが分かると国や自治体は、公共工事を盛んに発注します。しかし、人が集まらないと工事はできません。当時、農業従事者が国民の多数を占めていました。農業の方を公共工事に使おうと考えるとどうしても農閑期に仕事をしなければならないことになります。
農繁期、田植え、稲刈りの時期には、人出が減るのです。
公共工事の多くが年末に発注されました。これは、東北など雪の降る季節に仕事を求めて出稼ぎに来る季節労働者雇用のためでもあったのです。
台風の来る時期や大雨の降る時期に工事が発注されても仕事ができない状況になります。
土木公共工事は、季節や天候に大きく左右される仕事なのです。
「それで、年度で動いているんだ!」と初めてわかった次第です。
しかし今は、季節なんて言っていられません。専業なのです。
昔、同じ地元で建設業を営んでいた方がいました。もう、廃業なさっていますので・・・。
1月から3月まで普段の月の3倍は、働かないと!!! 1日は、3日あると言っていました。????
3ヶ月間で3倍と言うことは、9か月分を稼げと言うことだ。
24時間フルに働けと言うことなのか??
無茶も甚だしいのですが、仕事は、年度末に集中するのでそうなるのです。
すると仕事のない月もあると言うことになります。
経営的な話は、ここからです。
仕事のない月に仕事を作れば、良いのです。
私は、民間の土木工事をさがしました。
あるには、あるのですが、建築がらみです。建築と土木では、こうも違うのかという思いをしてきました。値段も考え方も全く違うのです。ちなみに構造計算のモーメントのプラスマイナスが逆です。
まあ、このようなことは、日常茶飯事でした。でも、安定的な経営をするには仕事は必要です。
土木会社では、7月から8月まで「夏枯れ」と言って仕事が全くない時期があります。「台風でも来ない限り…」土木会社の社長の言うセリフです。
このときに仕事にない従業員の給与の捻出が大変だっとことを覚えています。それ以上にお金にならない仕事をたくさん作っていました。倉庫整理、建築資材の整理、倉庫建築などなど、はたまた、農業をさせることもありました。
従業員にそんなことばかり続くものですから、資金が底を突くのは当然です。資金が豊富な時と全くなくなる時が、交互に来るのですから、まともな経営は、無理です。そこで、支出を平均にする努力をしました。
資金があるときにも支出を抑え、ない時と同じくらいに支出をすることにしたのです。しかし、全体的な支出の量は、変わらないのです。
そこで、夏枯れの時期に仕事を入れるようにしたのです。
夏に仕事を作るには、民間しかありません。公共工事は、ないのです。
先代も、同じ考えでした。
「山」です。
造林用の作業道の受注を目指しました。
作業道は、基本、未舗装の道です。
しかし、ここでも問題がありました。契約条件です。施工費が安いのは仕方がありません。民間ですから、しかし、支払い条件が、正月とお盆の2回のみだったのです。「山師」と呼ばれる方は、この条件でも構わないと言うことなのでしょう。
このような旧態以前のシステムで対応しなければならないのです。新しい分野への進出は、とても険しいものです。
今から、20年前の話です。
建設業は、土木と建築に大きく分けられます。もちろん、電気や設備業も建設業ですが、ここでは、一般的に知られている建設業について話をしたいと思います。
平成のはじめ、建設業は、かなり、潤っていました。
バブルの時代だったと思います。
公共工事も民間工事もたくさんありました。
私は、公共工事がなぜ?年度で計画されているのか知りたくなりました。
年度は、日本の季節感です。季節の節目節目を4つに分けています。
1年のはじまりは、1月ですが、年度の始まりは、4月です。3カ月のずれがあります。暦通りにしたらいいのに・・。
単純にそう思っていました。
しかし、公共工事は、そうではありません。
主に土木ですが、土木は、自然との闘いです。季節を見方に付けないと・・・。
口では、判っているつもりなのですが、公共工事は、季節をみながら進めるのです。それが、一番安全なのです。
「組」という言葉を知っていますか?建設会社には、この「組」と言う単語の入った会社がたくさんあります。代表格は、スーパーゼネコンの大林組でしょうか?
この組は、人を集めると言う意味があります。建設業は、人が命です。人員が揃わないと建物も構造物もできません。人をたくさん集めることのできる組織が、建設業を営むことができます。
人の集めることのできる組織を「組」と呼んだのです。数が勝負です。
建設業は、季節が大切、人集めが大切と書きました。
公共工事が、経済の活力になることが分かると国や自治体は、公共工事を盛んに発注します。しかし、人が集まらないと工事はできません。当時、農業従事者が国民の多数を占めていました。農業の方を公共工事に使おうと考えるとどうしても農閑期に仕事をしなければならないことになります。
農繁期、田植え、稲刈りの時期には、人出が減るのです。
公共工事の多くが年末に発注されました。これは、東北など雪の降る季節に仕事を求めて出稼ぎに来る季節労働者雇用のためでもあったのです。
台風の来る時期や大雨の降る時期に工事が発注されても仕事ができない状況になります。
土木公共工事は、季節や天候に大きく左右される仕事なのです。
「それで、年度で動いているんだ!」と初めてわかった次第です。
しかし今は、季節なんて言っていられません。専業なのです。
昔、同じ地元で建設業を営んでいた方がいました。もう、廃業なさっていますので・・・。
1月から3月まで普段の月の3倍は、働かないと!!! 1日は、3日あると言っていました。????
3ヶ月間で3倍と言うことは、9か月分を稼げと言うことだ。
24時間フルに働けと言うことなのか??
無茶も甚だしいのですが、仕事は、年度末に集中するのでそうなるのです。
すると仕事のない月もあると言うことになります。
経営的な話は、ここからです。
仕事のない月に仕事を作れば、良いのです。
私は、民間の土木工事をさがしました。
あるには、あるのですが、建築がらみです。建築と土木では、こうも違うのかという思いをしてきました。値段も考え方も全く違うのです。ちなみに構造計算のモーメントのプラスマイナスが逆です。
まあ、このようなことは、日常茶飯事でした。でも、安定的な経営をするには仕事は必要です。
土木会社では、7月から8月まで「夏枯れ」と言って仕事が全くない時期があります。「台風でも来ない限り…」土木会社の社長の言うセリフです。
このときに仕事にない従業員の給与の捻出が大変だっとことを覚えています。それ以上にお金にならない仕事をたくさん作っていました。倉庫整理、建築資材の整理、倉庫建築などなど、はたまた、農業をさせることもありました。
従業員にそんなことばかり続くものですから、資金が底を突くのは当然です。資金が豊富な時と全くなくなる時が、交互に来るのですから、まともな経営は、無理です。そこで、支出を平均にする努力をしました。
資金があるときにも支出を抑え、ない時と同じくらいに支出をすることにしたのです。しかし、全体的な支出の量は、変わらないのです。
そこで、夏枯れの時期に仕事を入れるようにしたのです。
夏に仕事を作るには、民間しかありません。公共工事は、ないのです。
先代も、同じ考えでした。
「山」です。
造林用の作業道の受注を目指しました。
作業道は、基本、未舗装の道です。
しかし、ここでも問題がありました。契約条件です。施工費が安いのは仕方がありません。民間ですから、しかし、支払い条件が、正月とお盆の2回のみだったのです。「山師」と呼ばれる方は、この条件でも構わないと言うことなのでしょう。
このような旧態以前のシステムで対応しなければならないのです。新しい分野への進出は、とても険しいものです。
今から、20年前の話です。