海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

引き合い

2009年06月10日 06時17分09秒 | 古材
昨日、日南の教育委員会の方から電話を頂いた。

スギダラつながりだが、弊社で解体見学会をした飯田邸の血筋で日南に飯田病院がある。

2階建ての洋館だが、解体されようとしているらしい。

そこで、時間があれば、見に来て欲しいとのことだった。

なぜか、本日は日南へ行く予定があり、運命を感じる。

解体の仕事をしているが、できれば、後世に残せる建物は、残したいそんな、海杉の仕事をもっと知っていただければ、と思っている。

先日の西日本新聞に飯田病院の洋館の記事が掲載されていたそうだ。海杉は、西日本新聞を読んでいないが、どなたかしりませんか?


時代の流れ

2009年06月08日 07時30分34秒 | 森林
林業関係者は、時代の流れを読めないでいる。

それは、主を頼りにしてきた行政のベクトルが違うことによる迷いが大きい。

ひとつ例をあげてみよう。

土木の話だ。

森林土木は、どうしても、木材をと考える。少しでも木材が使えれば!!できれば、木材だけでできればと考えになるらしい?

構造物に木材を使う。全部木材にしてしまう。

結果、弱い構造物しかできない。または、装飾的なものにしか木材が使われなくなる。

森林土木で使用されたものが、一般土木で使われないのはこのためだ。しかも、値段が高い。へたするとコンクリート製や鋼製よりも高くなる。

海杉は、現在放置残材として山に捨てられている未利用材も適正価格で買えると考えている。(買っている)

多くの方が迷っている問題は、未利用材を何に使うかと何処に販売するかだ。

利用方法を自分たちだけの経験で決めないで、さまざまな分野の人とコラボすることが大切だ。

約10年間の実績作りの段階から、生産の段階へ動こうと考えている。

もちろん、これらのプロジェクトに伴う障害はある。ひとつひとつクリアーすることで現実味がでてきた。

大抵のところとコラボできるのではないだろうか!

杉コレクション

2009年06月07日 07時35分40秒 | 木材
杉コレクションの締め切りが過ぎた。

応募総数は、118件だそうだ。

いよいよ。はじまる。

今回の杉コレクションの審査方法は、はじめにPDFで図面を提出。そして、審査を行い、絞り込んだ、作品に模型を提出してもらうという。

模型審査で更に最終審査の作品を絞り込むと言う方法だ。

かなり、審査が長丁場になる。

事前の告知時間が少なかった感はあるが、「うんがうわむ」と「笑えるデザイン」は、杉とデザインで日本を変えたいという杉コレメンバーの想いが込められている。


多くの地方コンテストが、自己中心的なコンテストに終始する傾向があるが、杉コレは、世界を目指すコンテストの様相を持ってきた。このスタイルが、定着するようになれば、面白いだろう。

前実行委員長として言いたいことは、「運営する側も楽しんで、杉コレクションの未来形を意識した運営を忘れないで欲しい」。

内田洋行×ビジネス

2009年06月05日 22時58分11秒 | ビジネス
東京から今、帰ってきました。

今回の東京出張の目的は、内田洋行の主催するNew Education Expo 2009 のセミナーを聴講する目的だ。

セミナーも良かった。撮影、録音ができないのが、残念ですが、30分程度の話の中でここまで中身の濃い話をするテクニックがあるんだと感心した。

有明から新川に会場を移動して、工藤和美東洋大教授の講演も素晴らしかった。

全てが教育というテーマで語られ、まとめる展示会は、日本でも最大規模なのだろう。

さて、今日は、ビジネスの話だ。

海野建設として、内田洋行にビジネスを申し入れた。(ちょっとニュアンスが違うのだが・・・)

ちっちゃな弱小企業が、内田洋行にビジネスの話をするのは、大変失礼な話なのだが、勇気を持って話をしてみた。概ねの了承はしていただいた感触だが、「なぜ?海野さんの利益は、どこからでるの?」という質問がほとんどだった。

確かに、私の話は、商流ベースで海野建設が利益を得る仕組みではない。

私の話を聞いて海野にとってビジネスにはならないと感じる方の方が多いだろう。

でも、いつも、こんな感じで始まる。

杉コレでも、木青会でも、ミロク組合でも、海野が儲ける仕組みになっていないと言われてきた。

何故、建設会社が、木材を?

杉を????

はじめから答えようがない。これだけは、自信を持って言える。あはは。

無理なのだ。はじめからこのやり方でビジネスになると言っても・・・・。

儲かるという漢字は、信じる者と書く。

信じてくれる人がいれば、必ず儲かる!

畳堤 延岡景観倶楽部 まちあるき

2009年06月03日 05時30分45秒 | 古材



この写真、何だかわかりますか?

延岡の河川の堤防の上に続いている欄干のような、デザインされているような、コンクリートが連続したものです。





これが有名な畳堤です。


中州にある延岡の川中地区は、洪水、冠水に悩まされています。

台風になると川の水が増水するのです。そのとき、地区の畳をこのコンクリートの枠に入れて、水を防ぐと言う河川災害を少しでも食い止めようと考えられたものです。

海杉の会社は、建設業ですから、土嚢をボランティアで築きますが、この畳堤は、それよりもはるかに有効です。



このような知恵をもっと、活かしたまちづくりに役立てたいと思います。

牛のある家

2009年06月02日 05時57分53秒 | 古材


古民家を鑑定すると決まって何方かが、「うちの家は、大したことないから・・・」と謙遜します。

でも、100年近く現存していた建物です。そんなことは、ありません。

依頼される方も、口では、そう話しても、何かがある感じて、鑑定の依頼をするのでしょう。

この家は、ウシでできているから、丈夫と言う伝承を教えていただきました。

「ウシ」建築用語で「ウシ」て何か知っていますか?

すぐに屋根の上を見ます。

「ウシはないなあ」

宮崎では、「ウシ」とは、茅葺の千木のことを「ウシ」呼んでいます。

茅葺でないとすると・・・・

小屋裏にはいります。

ウシがいました。

大きなウシです。




桁方向の梁で小屋束を支える梁の下に大きな中敷梁のことを「牛梁」と呼びます。

伝承は、このことだったんですね。



この写真のはわかりますか?

はじめにこの方は、この古民家が「明治に建てられたものだ」と話してくれました。

そうだとすれば、100年以上は経っています。

でも、すぐに気づいたのですが、写真のように火打ち梁が入っています。

和小屋で組まれた家のようですが、中央の小屋組は、明らかに洋組も採用しているのです。

古民家の構造で大凡の年代が、判ります。

昭和中期ごろの民家では、ないでしょうか。

100年は経っていませんが、60年は、経過しています。