毎日新聞 2012年07月04日 02時30分(最終更新 07月04日 09時55分)
大津市で昨年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから 飛び降り自殺した問題で、学校が全校生徒に実施したアンケートに対し、15人の生徒が「自殺の練習をさせられていた」と回答していたことが3日、関係者へ の取材で分かった。市教委は昨年11月の記者会見でこの事実を明らかにしていなかった。
男子生徒の両親が今年2月、大津市や加害生徒3人と保護者を相手取り、約7720万円の損害賠償を求め て大津地裁に提訴。5月の第1回口頭弁論で市はいじめがあったと認めたが、「いじめを苦にしての自殺と断じることはできない」と主張していた。両親の代理 人はアンケートの回答について、17日に開かれる第2回口頭弁論に提出する準備書面で主張する。
自殺の練習させられていた…中2死亡で生徒回答
大津市のマンションで昨年10月、市立中2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に飛び降り自殺したとされる問題で、市教委が同級生らを対象に行ったアンケート調査で、複数の生徒が「自殺の練習をさせられていた」などと回答していたことがわかった。
市教委は、こうした回答を無記名や伝聞だったことを理由に公表していなかった。
男子生徒の死を巡っては、両親が、いじめをしたとされる同級生3人とその保護者、大津市を相手取り、約7700万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴。アンケートの一覧表は、市教委から提供を受けた原告側が訴訟の資料として提出していた。
一覧表には、「(加害者側が)自殺の練習をしろと(男子生徒に)言っているのを聞いた」とする無記名の回答や、「自殺の練習を命じていたとうわさで聞いた」などと伝聞の回答が複数、記載されていた。
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