*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

映画「黄色い星の子供たち」

2013年09月01日 | 映画
黄色い星の子供たち [DVD]
クリエーター情報なし
アルバトロス


またホロコーストか、と思ったけど、ジャン・レノが出てるから見てみた。
1942年、パリ。
フランス政府による、ユダヤ人一斉検挙事件を扱ったもの。
時代検証もしっかりしてて、生き残った人にインタビューして、きちんと再現したらしい。
先に載せた本の、名簿も出てきてた。

見るのがつらい。けど、後世に伝えていかなきゃいけないと思う。
子供に何の映画を見てるのかと聞かれて、泣いてちゃんと答えられなかった。
戦争のとき、何も悪いことをしてないのに、「ユダヤ人」だってだけで、ある日逮捕されて、殺されたんだよ。そんな映画なんだよ。
主人公の男の子がかわいかったw

その日、25000人の検挙が予定されていたが、約10000人は善良なパリ市民がかくまったと言われている。

エドウィン ブラック「IBMとホロコースト―ナチスと手を結んだ大企業」

2013年09月01日 | 
IBMとホロコースト―ナチスと手を結んだ大企業
クリエーター情報なし
柏書房


ドイツと敵対関係にあったアメリカにおいて、国家ではなく企業がナチスの事業に手を貸していた。
という話は聞いたことがあったけど、これは企業名を出して、徹底的に調べている。
もともと、IBMはそういった企業だと思われていなかった。
アメリカにあるホロコースト博物館にただ展示されていた、ひとつのIBM製の機械を見たことをきっかけに、ここまで調べ上げたなんてすごい。
一枚の報告書を見ただけはわからなくて、そこの載っている人名を調べると繋がりがわかってくる、など、気の遠くなるような作業。

で、IBMは何をしたか?
国勢調査をし、ヨーロッパ各国にいる「ユダヤ人」を特定する、そのシステムを作成した。
コンピュータのない時代にね。
なぜ、どうやって、個人情報がこんなにバレてるのか、当時の人々は不思議だったんじゃないかな。

日本でも、個人に番号を振るって言い始めているけど、これに通ずるものがあっておっかないという意見もある。

ブラピで映画化するらしい?