「ちいさいモモちゃん」
「モモちゃんとプー」
「モモちゃんとアカネちゃん」
「ちいさいアカネちゃん」
「アカネちゃんとお客さんのパパ」
「アカネちゃんのなみだの海」
本を返しちゃったので、初出年がわからないのであとで書くことにする。
このシリーズが1冊にまとまってたのがあったので、借りてみた。
子供の頃読んだわー♪なんて記憶もないんだけどね。前に千穂ちゃんが読んでいて、それから気になっていたんだよね。やっと初めて読んだよ。
30年かけて書かれたシリーズを一気に読んだ。
それなのに、作品の空気感が変わらないのってすごいことだね。
作者自身の実際の娘たちをモデルに、ってことは、自分自身をもモデルにして書かれている。
最初は長女に書いてーって言われて、そのあと、次女が、自分の物語も書いてくれたら、そこに両親の離婚のこともちゃんと書いてくれるだろうと期待したのを受けて、書いたそうな。
内容について。
最初はね、「あぁ、わかるわかる、めんこいなー」って感じだった。
ふむふむ、このママは、子供がこう思ってるのをわかってて、叱ってるんだなぁ、じゃあ私もそれでいいのか、とかね(笑)
私も、膨大な資料があるんだから(ここの日記)いっちゃんを主人公にして書けるかもしれない、とかもね。
「いっちゃんは、とってもとっても大きくなって、3歳になりました。もうおにいちゃんです」
って、真似て言ってみたら、なんか嬉しそうだったしね。
でも、だんだん、ママが死神にとりつかれるとか、両親の不和・離婚とか、パパがいないということのいろいろとか、パパの死、なんかも描かれる。
ただ「めんこいめんこい」だけで終わらない、大人も引きつけるものがこの辺にあるんだね。
あとは、やっぱ、戦争反対ってとこも、感動した。
ママはママだから、ここで戦争してたら「やめなさーい!」って怒るよ。
でも、いま、ここではしてないけどどこかで戦争してるでしょ、そこへ行ってやめさせてよ!
とかいう部分は、うん、そうだなぁって思うし。そうできない自分がはがゆいし。
これは、子供の頃読んだことなくても、子供が女の子でなくても、かつて女の子であって、今ママである人なら読んだ方がいい作品のひとつだね。