武満徹さんの音楽。
自分はCDで聴いているときはそこまで良さを感じなかったが、レコード(LP)で聴き始めてからその素晴らしさに心打たれ、何度も何度も聴く続けるようになった。是非レコードでこそ聞いてほしい。
武満さんの音楽はノイズの中に生まれては消えていく水泡のような音の集合体が無限にわいてくる。
幼稚園の子供のように音が自由に無邪気に走りまわる。
音は満ちては溢れてこぼれる。音がこぼれて失われる . . . 本文を読む
先日は、clammbon / EGO-WRAPPIN'の対バン「鼓膜の記憶 Groove 2」@中野サンプラザを見に行った。
クラムボンはCDでは聞いていたが、生では初聞。これが対バンや音楽フェスのいいところ!
一粒で二度も三度も美味しい。二つのバンドはほぼ同期のようで、仲のいい方々。
clammbonは独特なメロディーラインと、その複雑さを一見感じさせない聞きやすいポップな仕上がりを意識して . . . 本文を読む
アナウンス。
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今月号のYoginiというヨガの雑誌に「創造して生きる 芸術と医療」というコラムを書きました。
自分が毎月担当しているエッセイは、1ページでコンパクトなので読みやすいと思います。
Vol56は「ヨガと女性ホルモン」がテーマなので、女性の身体に関しても冒頭の2ページくらいに自分の原稿もあります。(平地紘子さんにInterviewしていただきました。有難うございます。)
. . . 本文を読む
ミュージカル「わたしは真悟」を見に行った。
本当にすべてが最高レベルで隙がなく完璧で大感動だった。
日本中の漫画好きは、絶対に見た方がいい!というミュージカル。
東京公演も、もう1/26までしかない!これを見ないと絶対に損をする!というほどの素晴らしさ。
自分のベスト漫画リストで、浮動の一位が手塚治虫『火の鳥』ですが、二位は楳図かずお『わたしは真悟』なのです。三位は色々変わりますので(甲乙つけ . . . 本文を読む
「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう」
子供のとき、テレビで聴いた記憶がある。さきほどふと浮かんできた。子どもなりに、いい言葉だと思っていた。
記憶の糸をたどってみたら、色々なことを思い出した。
個人的な記憶とは別に、集合的な記憶であるインターネットで出典を調べてみたら、『心のともしび』というラジオとテレビで放送されていた、宗教法人カトリック善き牧者の会によるカトリック系布教 . . . 本文を読む
映画『きっと、うまくいく』(原題:3 Idiots)のDVDをやっと見た。
本当に素晴らしい映画だった。
緻密に構成されたストーリーと、インド映画の笑いや踊り。現代インドが抱える問題と、日本が抱える問題も似ているのかもしれない。こうして誰の心にも深く伝わる作品で作るのは、本当にすごい。
生や死や愛や人の成長、そして最後には大きな希望と笑いもある。
人が生きる、というのはどういうことか、そうし . . . 本文を読む
連休中にアニメ映画「この世界の片隅に」(監督:片渕須直、原作:こうの史代、音楽:コトリンゴ)を見て、猛烈に感動して、1日その余韻に浸っていた。日本人全員必見の映画!このアニメの素晴らしさは、間違いなく世界中に伝わるだろう。
いまこの時代に生きている人全員が、このアニメが伝えようとしていることを受け取り、受け渡していかないといけないと思う。日本で得られている平和な時代は、様々な人の思いにより受け渡 . . . 本文を読む
3度の飯より村上春樹が好きな自分としては、『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』の英訳をしたJay Rubin氏の著作「村上春樹と私」東洋経済新報社 (2016/11/11)は読まずにはおれなかった。
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「私は完全に村上作品に魅了されたのだ。専門的な学者としてよりも一個人として、ただのファンとして、村上作品に夢中になった」――日本の近代文学の研究者であり、ハー . . . 本文を読む
茂木健一郎さんの対談集、「芸術の神様が降りてくる瞬間」光文社(2007年)を読みました。
BS日テレでの「ニューロンの回廊」という番組での対談の書籍化です。
対談相手が超豪華で、町田康さん、金森穣さん、山下洋輔さん、立川志の輔さん、荒川修作さんというラインナップ。
2016年の年末に荒川修作さんの三鷹天命反転住宅に宿泊し、荒川修作さんが気になって色々と探していたら、この対談本を見つけたのです。
. . . 本文を読む
皆様、石井ゆかりさんの星占いは見られてますか?
自分はここ10年近く、年明けと共に、この稀有な星の読み手の年報を楽しみにしている。占星術のすごさは本当に計り知れないもの。
ちなみに、自分はやぎ座。
自分の初夢と一致してる。。と思い、驚いた。
と共に、背中をおされたようなもので。
年の初めの夢は、その1年の目次のようなものだと自分は位置付けている。そのIndexを見て一年を構想している。
今年 . . . 本文を読む
1/3の年始休みの最終日には、東京国際フォーラムにて野村萬斎さんと真鍋大度さんのコラボであるFORMを見に行った。
萬斎さんの三番叟は、本当に鬼気迫るもので、いつも次元が違う圧倒的なものを観させてくれる。
萬斎さんは、表現者としてアーティストとして、世界でもトップの人だと本当に思う。
先月はお父様である万作さんの三番叟を見たのだった。
12/19の大手町座 第20回記念公演亀井広忠プロデュース . . . 本文を読む
年末は三鷹天命反転住宅に宿泊した。
熊本高校の同級生である坂口恭平君が高校時代に建築家志望だったのだが(実際、早稲田の建築に入り、『建てない建築家』として建築そのものの土台を根底から問い直す全方位的な活動をしている)、彼が荒川修作さんのことを語っていたので、自分も高校生時代から荒川さんのことは追っていた。
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荒川さんに関して興味を持ったのは、「意味のメカニズム」という著作の中で、抽象世界から . . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。
お正月の元旦から、2日から働く人々に、思わず深く頭を下げて感謝しました。ありがとうございます。
自分は4日から仕事初めです。
今年は大きく動く年にします。
今まで溜めたエネルギーを放出するように。
自分も色々な作品や人物から、素晴らしい財産を受け取り、今に至ります。
そろそろ自分も受け取った全てを放出する側に周り、次の世代のための礎として役割を果たそうと思い . . . 本文を読む