渋谷区立松濤美術館でやっている「スサノヲの到来 いのち、いかり、いのり」という展示、ほんとうに素晴らしかった!
(川村記念美術館の方が展示の説明はよく書かれています)
■
日本神話のスサノヲという多面的な神様を、多面的な方向から光を照射している展示。
荒ぶる神でもあり、和歌の始祖でもあり、文化創造神、農耕神でもあり、さすらう漂流の神でもあり、英雄神でもある。そんなスサノヲ。
この展示では . . . 本文を読む
ひとは、誰もが、信じるものを求めている存在なのだろう、と思う。
だから、だれかの考えが自分とあわないと、そこに過剰に抵抗する人もいる。
それは、信じているものが否定されるのではないか、信じているものに裏切られるのではないか、自分の過去が無に帰するのではないか、、、、というおそれがその人を揺さぶるからだろう。
何かの刺激で、信じる場所、そして同時におそれの場所が振動すると、ほとんど本能的で反射的に反 . . . 本文を読む
養老先生の『養老孟司特別講義 手入れという思想』新潮社 (2013/10/28)を読みました。
------------------------
<内容紹介 Amazon>
人間が手入れした自然にこそ豊かな生命が宿る。
お化粧も子育ても同じで毎日毎日手入れをする。
どういうつもりでどこにもっていくのかはわからなくても、そうやってきたのが私たち日本人の生き方の特徴だ――。
我が国独自の思想をはじめ . . . 本文を読む
国立競技場の問題、そしてオリンピックのロゴ問題・・・・。
個人攻撃をする報道ばかりなのが気になる。
個人のせいにするよりも、そういうことが起こり得ない場づくりや環境づくりの方が大事だと思う。
破壊のエネルギーと創造のエネルギーは等価なもので、それは向かう矛先の違い。目指すべきレイヤーの違い。
破壊と創造が等価であることを、神話は神のメタファーで紡いでいる。
個人を批判するエネルギーを少し . . . 本文を読む
一条真也さんの「唯葬論」と同時期に発売された、「永遠葬」現代書林 (2015/7/22)を読みました。
***************
<内容紹介>(Amazon)
大手冠婚葬祭会社の(株)サンレーを経営するかたわら著述家としても活躍する著者が書き下ろす葬儀論の決定版。
かつて「葬式は要らない」(島田裕巳/著)というベストセラーに対し、「葬式は必要! 」(双葉新書)を著した著者が、再び島田氏 . . . 本文を読む
涸沢(穂高)へ登山に行く前になんとかUpした「唯葬論」の感想。
●一条真也「唯葬論」(前編)(2015-08-07)
●一条真也「唯葬論」(後編)(2015-08-14)
作者の一条真也さんのブログでも過大なご紹介頂きました。本当にうれしいです。
登山の前と後で書いたので、少し文体が違うような気もする。
でも、がんばって書いてよかった。笑
<一条さんのブログより>
■『唯葬論』に反響続々!(2 . . . 本文を読む
一条真也さんの「唯葬論」(後編)です。
<参考>
一条真也「唯葬論」(前編)(2015-08-07)
****************
<内容紹介>(Amazon)
人類の文明も文化も、その発展の根底には「死者への想い」があったと考えている。
本書で「唯葬論」というものを提唱したい――。
7万年前に、ネアンデルタール人が初めて仲間の遺体に花を捧げたとき、サルからヒトへと進化した。
その後、人 . . . 本文を読む
一条真也さんの「唯葬論」三五館 (2015/7/23)を読みました。
とんでもなくすごい本でした。
あまりのすごさに、ぶっ飛びました・・・。
一条さんから献本で頂きましたが、本当に有難うございます。これは時代を超えて読み継がれていく本ですね。
********************
<内容紹介>
人類の文明も文化も、その発展の根底には「死者への想い」があったと考えている。
本書で「唯葬論 . . . 本文を読む
井筒俊彦先生の本は、知性と熱情が幾層にも織りなされていて、すごい。
何十年も何百年も読み継がれる本というのは、こういうものなんだろう。
井筒俊彦『神秘哲学』
4章立ての構成。
「ソクラテス以前の神秘哲学」、「プラトンの神秘哲学」、「アリストテレスの神秘哲学」、「プロティノスの神秘哲学」
哲学の誕生について。
紀元前6世紀以前、人々は異神であるディオニュソスの憑依を通じて新たな神を知っ . . . 本文を読む