岸見一郎,古賀史健「幸せになる勇気 ―自己啓発の源流「アドラー」の教えII 」ダイヤモンド社 (2016/2/26)を読みました。
発売直後に読みましたが、3回目を読んでみて、何か突然レビューが書きたくなったのです。
この本は、アドラー心理学の入門書「嫌われる勇気」の続編。
「嫌われる勇気」はAmazonでも1300近いレビューが寄せられているすごい本です。
今回もとても面白かった!
自 . . . 本文を読む
先週末は、北海道まで「旭岳山の祭り-ヌプリコロカムイノミ」に行きました。
アイヌのスピリットを受け継ぐ方々を中心とした、山開きの祭りです。翌日には旭岳にも登りました。
旭岳は、北海道の中心です。
アイヌ語で「カムイ ミンタラ」=「神の庭」と言われる場所。
神とは、抽象的な聖なるものの象徴でもあり、アイヌではクマでもあると思います。
クマはカムイと呼ばれ、アイヌでは神様なのです。
熊本のキャラク . . . 本文を読む
「ふしぎの国のバード」佐々大河 (ビームコミックス)
面白かったー。漫画は進化してるなぁ。
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<内容紹介>
イギリス人の目から見る、懐かしくも驚きに満ちた日本文化
ディスカバー・ジャパンーーこれは、古き良き日本文化を取り戻すための物語。
時は明治初頭。東京から蝦夷まで、地図なき道を旅したイギリス人がいた。
その名はイザベラ・バード、冒険家。彼女の目的はただひとつ . . . 本文を読む
1932年、第1次世界大戦後。
世界は破滅に向かっているのではないかと人間の良心が叫んでいたころ。
国際連盟がアインシュタインに依頼したことがある。
「今の文明でもっとも大事だと思われる事柄を、最も対話したい相手と書簡を交わしてください」。
アインシュタインが選んだ相手はフロイト。
テーマは「ひとはなぜ戦争をするのか」だった。
その内容が講談社学術文庫で出ている。120ページという薄い本で、5 . . . 本文を読む
6/15水曜日に、野村萬斎さん構成・演出の『マクベス』(@世田谷パブリックシアター)を観劇しました。
ほんとうにほんとうにほんとうにすごくて。
圧倒的なすごい体験だった。
90分、眼が充血するほど。
時を忘れました。
時間の体験にも驚きました。
自分が時の流れと違う場所にいたような。
自分の寿命とは違う時の世界にいたような体験。
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世田谷パブリックシアタ . . . 本文を読む
宇多田ヒカルさんが「カラオケでどうやったらうまく歌えるの?」と友人に聞かれたとき、その答えが示唆に富む。
宇多田さんは本当にすごい。
彼女の音楽を聴いていると、そのすべてが証明していると思う。
ひとつひとつの音。
音は生まれた時から無意識に発し続けているけれど、細部に神が宿るという意識や、一音一音をどれだけ丁寧に愛しんで発するか、ということが大事なようだ。
音は振動の重ね合わせ。
それは音 . . . 本文を読む
大今良時さんの『聲の形(こえのかたち)』(講談社)という漫画。
傑作でした。何度も涙しました。
ただ、テーマはかなり重いです。
いじめ、聴覚障害。こどもの世界・・・。
それぞれの登場人物の視点が複雑に書かれ、すべての登場人物の体験をします。
読んでいて思う。
それぞれは何かベストを尽くそうとしているはずなのだが、その表現方法や行動が適切ではなく、ほんの少しズレてしまう。本当にしたいことは同 . . . 本文を読む
近藤ようこさんの漫画『死者の書』(ビームコミックス)を読んだ。
当直中は電話で集中が分断されるので、夜中の合間は漫画を読んで過ごすのが習慣になっている。
霊的感度の高い民俗学者である折口信夫『死者の書』を初めて漫画家したもの。
すごい完成度だった。
まさに能の抽象的な世界を漫画にするとこうなる、というお手本のような。
この話が内包するテーマは深く広い。
・機織りという営みが、単に衣服をつくる . . . 本文を読む