2010年が終わるとのことで、自分のブログを読み返しながら振り返る。
絵を見にいって必ず感想を書いているわけではないけど、見返してみるといろいろ見に行ったなぁと思う。
自分の中ではエネルギー保存の法則と呼んでいる。
絵でも本でも、そこで受けた衝撃や感動というものがあって、それをなんとなくそのまま霧の中に逃がしていくのは勿体ない。
まわりに人がいれば話す。そこでエネルギーは伝播する。
おなじように . . . 本文を読む
贈りもの。
モノを右手から左手へとうつすとき、右手が左手に「してあげた」という上下関係はないはずだし、「見返り」も期待しないはずだ。
親切とか愛情とか気配りとか優しさとか・・・そういう類のものも、本来は同じようなものだと思う。
右手から左手へ何かを移すようなもの。
それが贈りものの基本的な姿勢だと思う。
「感謝」というのは確かに大事だ。
時にそのことを忘れ、時にそのことを思い出す。
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■「偏見」
「偏見」、「決めつけ」、「レッテル貼り」について考えている。
あの人は変だとか、妙だとか、意味わかんないとか。・・・
「決めつけ」で「レッテル貼り」をする「偏見」を見かけることがある。
それを見るたびに、<人のふり見てわがふり直せ>で、いつのまにか自分もそうならないよう注意しないといけないなと思う。
狭い業界、専門的な業界は、視点を狭くして精密に見ることを重視した世界だ。
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ネット世界も現実世界も、聞くことは大事だ。
相手の言うことを邪魔せず、阻まず、とにかく聞く。
耳をすませて。
ひとと向き合って話を聞くだけで、自然に解決していく問題は多い。
ひとは、物語るべきいろんなものを抱えている。
物語ることで、そこに時が受胎し、いのちが生まれる。
時の受胎。
いろんなものは、時との受胎でいのちが生まれる。
受け手がいないと、その何かモヤモヤしたものは、 . . . 本文を読む
■運ぶ
現状の社会では、意思疎通の基本はコトバだ。
twitterもブログも、ネット空間では特にそれが基本になるし、むしろコトバの世界を切りだして濃縮して浮かび上がらせた世界が、ネットだとも言える。
コトバは乗り物のようなものだ。
運ぶもの。
こちらからあちらへと、考えとか、観念のような、かたちなきものを、運ぶ。
■「コトバになる手前のもの」
日常的にコトバを中心にしてやりとりして . . . 本文を読む
■ホスピス
NHKの、プロフェッショナル 仕事の流儀。
山谷にあるホスピス「きぼうのいえ」の山本美恵さんという看護師の方。
とてもいい番組だった。
生と死の現場。
自分とは違う人の現場を見ると、客観的に見れるからいろいろ考えることがある。
ひとは、「死」の概念と出会うときに、やっと裸になれるのかもしれない。
自分が持っているもの、自分が得てきたもの・・・そんな全てのものは、どこにも . . . 本文を読む
NHKの日曜美術館。
『熊田千佳慕さん(2010-11-24)』でも感想書いたけれど。
また感想。
12月12日は「沖縄 母たちの神 写真家・比嘉康雄のメッセージ」だった。(12/19に再放送あり)
すごかった。
久高島のイザイホー、宮古島のウヤガン。
カミとつながる祭り。
はじめて動画も写真も見たけれど、とても厳粛で神々しかった。
日本のカミさまは、自然(Nature)なのだと . . . 本文を読む
■『ヘルプマン!』
イブニングで連載中の、『ヘルプマン!』(くさか里樹)という漫画。
すごくおもしろい。すばらしい。なんという漫画だろう。
何度も泣けた。
『ヘルプマン!』は、介護の現場の話。
イメージではない介護のリアルの世界をとことんまで描いた漫画。
介護の世界の闇も光も、底の底までえぐるように描いている。何度も胸が痛くなる。
人間の闇の深さのようなものと、そこを突破する光の強 . . . 本文を読む
■コミュニケーション
人と話していて、大した話をしていないはずなのに、異常に疲労してしまうという相手がいる。
ほかの人も、その人に対して同じようにわけのわからない疲労を感じるという話を聞くと、個人の相性というものを超えて、いかに僕らがコトバ以外の領域で複雑に何かをやり取りしあっているものかと、改めて思う。
何かを抜き取られ、何かを挿入されたように、自分の中にわけのわからない疲労感として残る . . . 本文を読む
■静岡市美術館、ポーラ美術館(箱根)
仕事で行ったついでに、静岡市美術館で「ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ」を見てきた。
静岡は、魚とお茶がうまい。
地元の人には「静岡なんて何もないよー」とか言われるけど、食事がうまいっていうのは、かなりすごいことだし、かなり大事なことだ。
ポーラ美術館は箱根にあってすごく遠いんだけど、とても心地よい美術館であることは間違いなさそう . . . 本文を読む