アナウンス。
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今月号のYoginiというヨガの雑誌に「創造して生きる 芸術と医療」というコラムを書きました。
自分が毎月担当しているエッセイは、1ページでコンパクトなので読みやすいと思います。
Vol56は「ヨガと女性ホルモン」がテーマなので、女性の身体に関しても冒頭の2ページくらいに自分の原稿もあります。(平地紘子さんにInterviewしていただきました。有難うございます。)
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3度の飯より村上春樹が好きな自分としては、『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』の英訳をしたJay Rubin氏の著作「村上春樹と私」東洋経済新報社 (2016/11/11)は読まずにはおれなかった。
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「私は完全に村上作品に魅了されたのだ。専門的な学者としてよりも一個人として、ただのファンとして、村上作品に夢中になった」――日本の近代文学の研究者であり、ハー . . . 本文を読む
茂木健一郎さんの対談集、「芸術の神様が降りてくる瞬間」光文社(2007年)を読みました。
BS日テレでの「ニューロンの回廊」という番組での対談の書籍化です。
対談相手が超豪華で、町田康さん、金森穣さん、山下洋輔さん、立川志の輔さん、荒川修作さんというラインナップ。
2016年の年末に荒川修作さんの三鷹天命反転住宅に宿泊し、荒川修作さんが気になって色々と探していたら、この対談本を見つけたのです。
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辻信一さんの「弱虫でいいんだよ」(2015年、ちくまプリマー新書)を読みました。
「弱さ」の「強さ」を縦糸として書かれた素晴らしい本です。
未来の社会の提案としても、色々と示唆に富む素晴らしい本でした。
ちくまプリマー新書は子供向けの本なので、子供相手に語られるように書かれている本が多く、とても読みやすい本が多いのです。
岩波文庫は読むのにちょっとした技術と経験が必要ですが、岩波少年文庫が読み . . . 本文を読む
自閉症をふくめ、何を考えているのかわからない・・・、と思われていた人が、実はとてつもなく深く豊かな内面世界を持っている、という事実。
外側へ意識が向かいやすい現代社会の中で、病気や障害のせいで内面へと意識を向けざるをえなかった人たちがいる。
ただ、その豊かな世界をぴったり表現する手段がないため、外側の表面から見ているだけでは人の奥深くに潜む豊かな内的世界は分かりにくい。
そういう意味で、東田直 . . . 本文を読む
一条真也さんと島田裕巳さんの対談本「葬式に迷う日本人」 三五館 (2016/10/22)を読みました。
色々と知らないこともあり、とても勉強になりました。
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<内容紹介>
――葬式は要るのか? 要らないのか?――
『葬式は、要らない』『0葬』などで知られる「不要論」の代表格、宗教学者の島田裕巳と、『葬式は必要! 』『永遠葬』の著者であり、みずからも冠婚葬祭業を営む、「絶 . . . 本文を読む
竹内整一先生の「日本思想の言葉 神、人、命、魂」(角川選書) (2016/8/27)を精読中。
竹内先生は東大の学生時代に出会った先生で、生き字引のような先生だった。
なんでこのご時世に、哲学や思想でご飯を食べることにしたのか、と、竹内先生に職業選択のきっかけを聞いた時、
「自分の研究テーマは日本思想史における〈おのずから〉と〈みずから〉です。だから、自分も〈おのずから〉と〈みずから〉のあわいで . . . 本文を読む
一条真也さんの「死を乗り越える映画ガイド あなたの死生観が変わる究極の50本」現代書林(2016/9/17)を読みました。
10月は本職で大きな仕事が多数控えていて、なかなか読書の時間が取れず・・・、やっと完読!
(完読!と思ったら、一条真也さんの対談の新刊「葬式に迷う日本人」(with島田裕巳さん)がこれまた面白い!こちらも感想書きたいー。)
一条真也さんの「死を乗り越える映画ガイド」(現 . . . 本文を読む
NHK 100分 de 名著はいい番組だ。
今回は「苦海浄土」(石牟礼道子さん)。
しかも解説が若松英輔さんという素晴らしい組み合わせ!!
○NHK 100分 de 名著
○名著58 「苦海浄土」(石牟礼道子)
夏川結衣さんが朗読をされていて、素晴らしいキャスティングだと思った。
なぜなら、「苦海浄土」は熊本弁のリズムが主旋律となっていて、夏川さんは熊本生まれの女優さんだから。熊本弁の朗読はさ . . . 本文を読む
岸見一郎,古賀史健「幸せになる勇気 ―自己啓発の源流「アドラー」の教えII 」ダイヤモンド社 (2016/2/26)を読みました。
発売直後に読みましたが、3回目を読んでみて、何か突然レビューが書きたくなったのです。
この本は、アドラー心理学の入門書「嫌われる勇気」の続編。
「嫌われる勇気」はAmazonでも1300近いレビューが寄せられているすごい本です。
今回もとても面白かった!
自 . . . 本文を読む
「ふしぎの国のバード」佐々大河 (ビームコミックス)
面白かったー。漫画は進化してるなぁ。
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<内容紹介>
イギリス人の目から見る、懐かしくも驚きに満ちた日本文化
ディスカバー・ジャパンーーこれは、古き良き日本文化を取り戻すための物語。
時は明治初頭。東京から蝦夷まで、地図なき道を旅したイギリス人がいた。
その名はイザベラ・バード、冒険家。彼女の目的はただひとつ . . . 本文を読む
大今良時さんの『聲の形(こえのかたち)』(講談社)という漫画。
傑作でした。何度も涙しました。
ただ、テーマはかなり重いです。
いじめ、聴覚障害。こどもの世界・・・。
それぞれの登場人物の視点が複雑に書かれ、すべての登場人物の体験をします。
読んでいて思う。
それぞれは何かベストを尽くそうとしているはずなのだが、その表現方法や行動が適切ではなく、ほんの少しズレてしまう。本当にしたいことは同 . . . 本文を読む
近藤ようこさんの漫画『死者の書』(ビームコミックス)を読んだ。
当直中は電話で集中が分断されるので、夜中の合間は漫画を読んで過ごすのが習慣になっている。
霊的感度の高い民俗学者である折口信夫『死者の書』を初めて漫画家したもの。
すごい完成度だった。
まさに能の抽象的な世界を漫画にするとこうなる、というお手本のような。
この話が内包するテーマは深く広い。
・機織りという営みが、単に衣服をつくる . . . 本文を読む
田口ランディさんの「いのちのエール - 初女おかあさんから娘たちへ」中央公論新社(2015/10/9)は、とてもとてもいい本でした。
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<内容紹介>
森のイスキア・佐藤初女さんとの15年にわたる交流の中で得た「気づき」と「変化」。
そして、いまを生きるすべての女性に伝えたい「暮らしと祈り」。
自分という檻から解放されていく魂の軌跡を描く、書き下ろしエッセイ。
201 . . . 本文を読む
東田直樹さんの『ありがとうは僕の耳にこだまする』角川学芸出版 (2014/11/20)を読みました。
『跳びはねる思考』イースト・プレス (2014/9/5)があまりにも素晴らしかったので、その後に出ているこの本も詠んだ。
『ありがとうは僕の耳にこだまする』は詩がつづられている。
詩のスタイルは、東田さんの本質がより強く出ていると感じた。
コトバが論理でつながっているというより、命のリズムで . . . 本文を読む