意識には色んな層がある。
浅い層や深い層。
それはどっちがいいとかではなくて、単にあると言うこと
それに自覚的であるかということだけだ。
浅い層は日常生活と関連している。
この層は、他者に同意されて承認されることが多い。
《あれは木だよね。そうだよ、木だよ。》
この層は一番大事な場所。
この日常生活の表面にある意識の層が壊れると、「話が通じない」人になる。「あちらに行っちゃった」人にな . . . 本文を読む
最近は、村上春樹さんの本にはまっている。
実は、31歳になるまで一冊も読んだこと無かった。
ということで、「いまさら」読み込んでいる。
村上春樹さんの「回転木馬のデッド・ヒート」を、いまさら読んだ(1985年に講談社より刊行)。
この本はかなり面白い。
実話を元にしていて、現実世界に起こる不思議と後味が残ってしまうエピソードを書いている。
それぞれの、《レーダーホーゼン》《タクシ . . . 本文を読む
死への不安というもの。
「自分が死んだら、世界から自分が欠けてしまう。」ということに、わけもない不安や恐怖を覚えるという人が多い。
ただ、自分がこの世に生まれる前、自分は最初からこの世界から欠けていた存在だ。
自分が生まれる前、死んだ後。
存在が欠けるという意味では、本質は同じな気がする。
死後の世界に異常に興味がある人へ感じる違和感は、その人のバランス感覚への違和感の問題なんだと思 . . . 本文を読む
「実在感」と言う言葉がある。
リアリティーとか、現実とかも、似たような語感で使われる。
ある人にとっては、ゴミでも、ある人にとっては宝。
僕らが感じる「実在感」次第で、ゴミにも宝にでもなる。
岩を見て、素通りする人もいれば、クライマーはその岩の中にクライミングの道筋を読み取る。クライマーには岩は実在感を持ち、そこに脳の中で宇宙が広がる。
「飛車」「桂馬」・・・っていう木ができた物体が配 . . . 本文を読む
熊本の実家に帰って驚いた、どうでもいいこと。
1:姉が、テレビの録画DVDを2倍速で見ながら爆笑していた。未来の人間の時間は、こうして2倍になるのか!?
2:母が、マイケルジャクソンを昔から好きなのだけど、This is itのDVDはもちろんのこと。それ以外の関連本や関連グッズをかなり大量に買っていて、自分に自慢気に見せてくること。きっと、姉と父のリアクションが悪かったのだろう。
3:母が . . . 本文を読む
■「へヴン」
川上未映子さんの「へヴン」を読んだ。
熊本から東京への待ち時間、飛行機の中、電車の中・・・
物語の中に入り込み、深くその森に沈んだ。
何という感情と連動しているのか分からないけれど、涙が出て、本の文字が滲んだ。
かなしみでも、あわれみでも、つらさでもなく・・・
そういう言葉で名づける以前に、ただ、ただ、涙が、溢れて出てきた。
イイ作品は、一人でも色々語りたくなるもの . . . 本文を読む