僕の感性

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食べ捨てをしない

2008-08-24 21:07:39 | Weblog
昔ごはんつぶを残すと「目がつぶれる」と戒められ、食べ物を無造作に捨てたり残したりすると、バチがあたると注意されたりしたものです。
今、食料の大半を輸入に頼らざるを得ない情勢のこの国で、いったい食材がどれくらい廃棄されているのでしょうか。
なんと食品産業と一般家庭をあわせた年間の廃棄量は、2千200万トンにものぼるといいます。国民一人あたり年間150キロの食品を捨てていることになるのです。
これは由々しい事態ですよね!
平成12年に「食品リサイクル法」が制定されて、13年から施行されました。“循環型社会”に向けてリサイクルに本腰を入れ始めました。
たとえば大手スーパーのイオンは、自分たちの店舗から出る廃棄物を安全に加工して家畜のえさにしています。それを食べた家畜が食肉としてまた店舗に並ぶのです。
また福岡や茨城のある地区では、店舗の集まったビル単位で廃棄物を堆肥にして再利用しています。その堆肥を地元の農家が使ってできた穀物や野菜を、また店舗で売るという循環ができています。
さらに消費期限が迫った食材をリサイクル業者と提携して飼料や肥料などに再利用する取り組みをしている大手コンビニやレストランもあるといいます。
一般家庭の生ごみの排出量は平成17年の調査で1千54万トンです。スーパーやコンビニにならんでいる牛乳などの食品を買う場合、棚の奥にある消費期限の長いものをとるでしょう。しかしスーパーやコンビニ側からの観点からすると、選ばれなかったものは廃棄物になっていくのです。
要するに、順番にとっていくことを遵守し冷蔵庫のなかの食品も奥の食品から使ったり、奥のものと新しく購入したものを入れ替える習慣をつけたいものです。

これからは私たちもどうしたら無駄な廃棄物を出さないかとか料理を作り過ぎない、毎日の買い物を必要な分だけ購入するなど、気をつけていきたいものです。