僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

手紙の頭語と結語

2009-08-29 22:45:10 | Weblog

拝啓の結語は

敬具です。

前略の結語は草々になります。

急啓  略啓の結語は不一(ふいつ)になります。

目上の人に対しては
頭語に
拝呈 謹啓 謹呈 恭啓を使い、その結語は
敬白 謹言 頓首 再拝などとなります。

「不一」の意味は「気持ちを十分に書きつくしていない」になります。

ブザー・ビート第7話

2009-08-29 22:29:12 | 
練習帰りにいつもの公園を訪れた直輝(山下智久)は、誕生日を迎えた莉子(北川景子)に電話します。
莉子は、誕生日のお祝いにボールをドリブルする音を聴かせてほしい、と直輝に頼みました。
その音で、直輝が隣りの公園にいることに気づいた莉子は、窓を開けると
「キスしない。5メートル以内に近寄らない。だから・・・もう会わないなんて言わないで!」と切実に訴えたのです。
その言葉を聞いた直輝は、莉子の部屋に駆けあがると、彼女を強く抱きしめてキスをしたのでした。

やっと男らしさを発揮してくれた上矢直樹君です

スタニスラフスキー・システム

2009-08-29 21:07:13 | Weblog


モスクワ芸術座の創立者で演出家兼俳優でもあったコンスタンチン・スタニスラフスキーが編み出した体系的な演技術を「スタニスラフスキー・システム」といいます。一言で言うと「役者は与えられた役を真剣に生きなければならない」というもので、そのためには役のキャラクターを徹底的に分析したりするなど、ひとつの役になりきるために様々な課題や方法論が展開されています。

このシステムがアメリカのアクターズ・スタジオに伝播。
マーロン・ブランドやジェームス・ディーンなど個性派、演技派を多数生み出す事になりました。

一例を挙げます。

柔軟な身体はとても重要。固い身体では表現の可能性も狭い。どうすれば身体をコントロールする事ができるのか?どいうすればリラックスできるのか?

自分自身や目の前のものなど一番間近のフォーカス、対話者など自分を取り囲む領域の中の中間的な位置のフォーカス、周囲の景色や遠い所にいる人物、観客など一番遠いフォーカスの3つのレベルの焦点に気をつける。舞台上では様々なフォーカスが交錯し、即座に移り変わる焦点がひとつに絞られたままでは演技は非常に狭く不自由なものになってしまう。

単に誰かの外面的な特徴をコピーしただけでは演技とはいえない。人物の特徴、置かれた状況、全ての行動、振る舞いには理由がある。それを正当化せよ。  自らの経験は演技に活かされる。脚本上の人物体験はそのままでは舞台上に活きない。マリオネットではなく、一人の人間として存在するためには実体験を演技に投影させる。そうすれば上っ面だけでなく真実な演技となる。

ほんの一部の理論を紹介しました。現代ではスタニスラフスキー・システムは古い理論として俳優に取り入れられていませんが、温故知新というように体系的ですばらしいこの理論を学ぶのも無駄な事ではないと思います。