600通のラブレター 1/2
斎藤志直とるりが生涯交わした手紙が約600通、文通から始まった二人の付き合いは
結婚という形で実を結んだ。
山形と高知、永く隔たった距離が二人の想いを
時には別れようと決心させ、時には片時も忘れられない相手として
アンビバレントな関係が続いた。
結婚するまで紆余曲折があったが、二人の想いに嘘偽りがなかったのだ。
志直がプロポーズした瞬間、僕は万感な思いで祝福した。
600通のラブレター 1/2
斎藤志直とるりが生涯交わした手紙が約600通、文通から始まった二人の付き合いは
結婚という形で実を結んだ。
山形と高知、永く隔たった距離が二人の想いを
時には別れようと決心させ、時には片時も忘れられない相手として
アンビバレントな関係が続いた。
結婚するまで紆余曲折があったが、二人の想いに嘘偽りがなかったのだ。
志直がプロポーズした瞬間、僕は万感な思いで祝福した。
感動を与える者は、普段は実にぶっきらぼうで偏屈な、態度をとる。
そのギャップと意外性に人々はことさら泣けてしまうものだ。
今日の「夏空」第4話の中で、泰樹はなつに箴言を贈る。
普段無口で頑固者がゆえに不意打ちのやさしさに驚いたなつ。
そして涙が頬を伝う。
「ちゃんと働けば必ずいつか報われる日が来る。もし報われなかったら、働き方が悪いか
働かせ方が悪いかだ。そんなところはとっとと抜け出せばいい。
一番悪いのは、人がなんとかしてくれると思ってあてにすること。誰も助けてくれやせん。
逆に自分の力で苦労して働いていれば、きっと誰かが助けてくれるものだ。
お前は良く働いた。お前なら大丈夫だ。だからもう無理をして笑うことはない。謝ることもない。
お前は堂々としていろ。堂々とここで生きろ。」