太宰治の自筆原稿「お伽草紙」が200字詰めで387枚発見された。
東京の日本近代文学館での特別展「生誕110年 太宰治 創作の舞台裏」で公開されている。
「お伽草紙」は、「瘤取り」、「浦島さん」、「カチカチ山」、「舌切雀」の4篇が収録されている。
この原稿を元に出版された元版が3種類あり、一冊目が筑摩書房刊行の初版
2冊目が表紙の絵柄が異なる再版本
そして南北書園刊行の「お伽草紙」
私はこの元版の画が最も好きである。
東京に行って生原稿を見てみたいが、それは玉手箱の煙がごとく
かなわぬ夢で遠くから眺めるか心にしまっておくべきものかもしれない。