事業仕分けが連日報道され大いにマスコミが騒いでいます。
前回廃止したのに名前だけ変わって復活しているとか、見直しとか大きく報道されています。
しかしながら、マスコミは仕分け人寄りの考えのようで、本当にその事業が必要なのかどうなのか、理解して仕分け人寄りを持ち上げているのか疑問です。
ちょっと前も、総務省の子どもに早くからIT機器に触れながら授業をしてそれを通して将来の人材育成を担うフューチャースクールを廃止判定して、民主党の政務官と民主党の仕分け人で真向対決となり大いに激論していました。
個人的には、資源の無い日本でしかも半導体などで世界に上り詰めたが落ち込んでいる現状なので、早くから子供達にIT機器や情報通信が将来役に立つし日本の産業の柱にしなければならないと教えながら、日本の将来を担う人材育成が急務だと思っていますので仕分け人の廃止判定には大いに疑問があります。
また、水産物を加工して新しい地場産品を開発する補助金も廃止されました。このような補助金は、企業のやる気を即しレベルアップにも繋がりますのでなぜ廃止するのか理解に苦しみます。知人達から融資を募ってやったらどうかという素人意見が出たらしいのですが、国の補助金を勝ち取ったという誇りのような価値のあるものだということを理解していただきたいと思います。
政府の肝いりの総合特区制度も、予算の積算根拠が不明確だとして予算計上見送り判定となりました。
総合特区制度は、地方や一部の地域が今までやった事のない新しい制度を特別な地域限定で行えるすばらしい制度で、政府の新成長戦略の柱となっているのに、身内が身内を見直したり廃止にしたり民主党は一体何がしたいのでしょうか?早くも政権末期症状かと思ってしまいます。
今回は一度閣議決定された事業について仕分け人は大ナタを振るっており、中心には閣議決定した当時の幹事長が仕分け人の中心として意見を述べているという誠に摩訶不思議現象が起こっています。
マスコミもマスコミ自身の考えをぶち込んでいただき、本当に必要かどうかを報道していただきたいと思います。
ただ、何かわけのわからない誰がどう考えても不必要とか給料取りすぎとかも炙り出しているので、仕分けすること自体、まったく反対ではありませんしもっともっと盛り上げていただきたいと思います。
廃止判定などされた各省庁は、これは国民の利益であると強く訴えて廃止にされても気にせずやっていただきたいとも思います。
どちらにしても、大いに議論をしていただき、日本を盛り上げてほしいですね!
さて、総務省の光の道構想で2015年までに全世帯ブロードバンド化を促進するために、NTTのインフラ部門(電話線などの通信回線)だけを別会社にする案が当面見送られたそうです。今後はNTT内にとどめたまま回線や設備を他社へ開放する社内分離を強く即すそうです。15年までに競争が進まなければ別会社化を含めた処置をあらためて検討しますとのこと。
これは、ソフトバンクなど通信インフラを持ってない会社が同じ土俵で競争したいと強く望んでいます。
NTTのインフラ部門だけを分社化して、全て光回線に切り替えてメタル回線を全て撤去してしまうとメタルの年間維持コスト5000億円が無くなりインフラ会社は高収益会社になり全世帯光回線となり、高度な情報通信を国民全てが得られるようになると良い事ずくめですし、そこに同じ土俵での競争を即してほしいと特にソフトバンクは願っています。
ただ、別の見方をすれば情報通信事業は世界競争に入っており、良い物であればアイフォーンなど世界を席巻してしまいます。
そこに、日本を代表して巨大NTTが立ち向かうべきであり、NTTをこれ以上分社化して力をそいでしまうのは問題であるという意見もあります。
どちらが良いのか分かりませんが、光の道構想は日本の情報通信産業を育てるためにも仕切ってはならない構想だと思っております。