先日岡山理科大学の山本先生の研究施設へ訪問してきました。
ここでは、好適環境水という人口水を開発しそこで魚養殖の研究をされています。
魚は乱獲や海流のずれ、日本に来るまでに他国に捕られてしまうなど漁業資源は減少傾向ですし、寿司など日本食が世界に浸透し魚の需要は増えています。
また、日本の人口は減っていますが、世界人口は毎年8000万人も増えています。
このような事を考えると、魚に限らず食糧難は近い将来必ずありそうです。
数年前にもバターの品不足が報道されていましたが、購買欲が旺盛な中国に負けたとのこと。
今後食料輸出国が輸出しなくなったり、今後は経済発展が目覚ましいインドにも購買力で負けてしまう可能性があります。
まさに生きていくうえで大事な食料の確保が今後大きな課題になってきます。
それを解決するため山本先生は頑張っておられます。
好適環境水は、魚に必要な最低限の成分しか水に含まれていません。
ということは、魚に有害な成分が無いということです。
よって、川の魚も海の魚も今の水質が本当は良くないようです。
魚に必要な最低限の成分しかない好適環境水は、川の魚も海の魚も両方飼育することが出来ます。
驚きですね!
そんな好適環境水は魚の成長スピードも速いそうです。
あと驚いたのが、日本人の大好きなエビが危機的状況になろうとしているとのこと。
日本のスーパーで売られていた輸入エビの多くはブラックタイガーでしたがそれが養殖しても病害菌の影響でうまく育たなくなってきており他の品種に代わっています。
日本でも車エビが捕れなくなってきたそうです。
とにかくエビの養殖業がピンチになってきているとのこと。
海は地球規模で繋がっているため病原菌が発生し出すと他のいけすにも感染していくそうです。
この話はバナナも一緒で、現在ニューパナマ病が蔓延しておりフィリピンなどの出荷量が大幅に減ってきていると聞いたことがあります。
そこで、好適環境水の出番です。
人口水なので海と繋がってませんし病原菌が感染することがありません。
空気感染についてお聞きすると、海の匂いがするような場所は海水の水蒸気が漂って来ているのでそのような場所では危ないそうで、内陸部での養殖が良いそうです。
すると、耕作放棄地など多い日本では、その土地を活用し養殖できます。
また、好適環境水は水を入れ替える必要が無いため水が少ない地域でも養殖できます。
農業の傍ら養殖も出来るため、農漁業が出来るそうです。
農業と漁業で利益を上げることによって専業者が増えるのではないかと期待できます。
魚の尿にはリンなど植物に必要な栄養素があるため、水槽と水耕栽培を繋いでいたプラントもありました!
内陸部では蕎麦屋が多い場所もある事から、その地でエビを養殖すれば、まさにエビ天蕎麦が地産地消で可能となります。
香川県はさぬきうどんで有名ですから、さらに付加価値を上げる手法としてエビ天うどんも良いですね!
日本の食料を確保し、地方で雇用を確保できる。
まさに一石二丁です。
当日ちょっと体調不良でしんどいなと思いながら訪問しましたが、山本先生の熱心なお話をお聞きしていると楽しく体調不良も一気に吹き飛びました。
今後何らかの形で出来ればと思いました。
山本先生ありがとうございました!
当社であれば、電魚業?
写真は、下側が魚の養殖で上側が水耕栽培しています。