ラヴリーを探して・・・

ラヴリー:美しい、素晴らしい などの意

いかに楽(ラク)して楽しく遊ぶか。それが私のテーマ。

母のこだわり(食物編)

2004-11-05 | 
私の母は、食にこだわりを持っている。
かと言って、特別に料理上手なわけではない。

今でこそ、健康ブームで、オーガニックや低カロリーの食が注目され流行している。
私の実家では、それが当たり前のように食卓に上がっていた。私が産まれる前から。

昔は、無農薬野菜は当たり前だったはずだが、いつのまにか農薬に汚染された食材や、添加物や着色料にまみれた食品がスーパーに並ぶようになっていった。

実家では、祖母が家庭菜園をしていたので、家で食べる野菜は全て無農薬。
肉や卵、お米などは、自然食品のみを扱う店で買っていた。
当然、ジュースやお茶などの飲み物、お菓子もその店だった。

インスタント食品や、子供が好きそうなお菓子は、家では御法度だった。
しかし、小学校の中学年くらいになると、お小遣いで、駄菓子を買ったり、影でコソコソ食べていた。
自然食品店のお菓子は、低カロリーなので、食べ盛りの子供には、物足りなかったのだろう。

そういう家庭なので、外食もあまりしなかった。たまに行くのは、すし屋かうどん屋。
旅行が大好きな親だったので、日本中いろんなところに出かけた。
しかし、ホテルや大きい旅館に泊まるのではなく、こじんまりとした旅館や民宿に泊まるので、食事はその土地の旬のものを食べるだけ。(魚、野菜、山菜など)
今思えば、グルメなのかもしれないが、子供にしてみれば、つまらない。
背は伸びるが、体重があまり増えない私を見かねてか、父は、母には内緒で、こっそりとレストランや喫茶店に連れて行ってくれた。まぁ、父もたまには高カロリーのものが食べたかったのだろう。

高校の時のお弁当の時間、私のお弁当の玄米と白米が混ざったごはん見て「貧乏くさっ」と言った同級生がいた。
初めて言われた時は驚いた。え?玄米=貧乏なの?と。
でも、母に聞いたように、「体にいいんだよ」と言葉を返した。
今でこそ、玄米は美容と健康にいいという点で注目されているが、当時はほとんど知られていなかったのだろう。

母の徹底したオーガニックや低カロリーの食のおかげか、家族全員いたって健康体。ダイエットとも無縁の状態だ。
その点では、母に感謝しなければいけないと思っている。

しかしその反動なのか、今ではスナック菓子大好き、外食大好き、インスタント食品も大好き。
母には決して言えない・・・。
まぁ今は、減農薬やオーガニックの野菜、添加物・着色料不使用の食品が当たり前になってきているので、大目に見てもらえるかな。

最近の両親は、父がリタイアしてからは、家庭菜園にハマっている。
車で5分くらいの所に土地を借り、いろんなものを育てている。もちろん無農薬で、化学肥料も使わない。
2人では食べきれないほどの量の野菜だ。

少しは外食する機会も増えたが、今も肉や卵、お米は自然食品の店で買っているらしい。
母の、食や健康に対する情熱は、今も冷めていないようだ。

コメント
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