夕刊三重正月号、「動物画家田中豊美さん」2ページ
田中さんの背後の作品が気になります。
「暁の急襲」トラが大きいシカ、ワピチに襲いかかる瞬間です。
淡いオレンジに森が明けはじめる、
雪が輝き、今日が始まる、
草食動物のワピチ、餌を求めて深い森に足を踏み入れてしまったようです。
ワピチはヘラジカに次いで体の大きいシカ、
枝状の角は毎年生え替わり、1m~1.5mもあります。
繁殖期になるとこの角でオス同士の激しい力比べが繰り広げられます。
一番強いオスが全てのメスを従えたハーレムを作るといいます。
強く大きい雄ワピチに襲いかかるトラ、
今日を生きるための狩り、今日を生き延びるための闘い、
田中さんの絵は次の動きが見えるようで。
素晴らしい作品を拝見させていただきました
昔 家政学でお世話になった
教授がおっしゃっていた言葉
今もトラを観ると思いだされます
3本足のトラ
これを描いた作品はどこにでもある
(一番バランスがとりやすく表現が出しやすい)
4本脚でトラの迫力を感じる絵
これは最高の作品である と
田中豊美さんの作品は
作品の1枚1枚が虎の息使い 心臓の鼓動が聞こえてくるんです
そして4本の足 爪の先まで力を感じます
あの時お世話になった先生(当時も高齢でしたから)無理でしょうけれど
存命であれば見て頂きたいと思いましたよ
トラが大好きな田中さん、
先日もトラの絵について、
「毛先は丁寧に描かないほうが動きが想像できる、
手足や顔は手を抜かずに仕上げる」と話してみえました。
絵の前でお話聞きたいですね。
今年の秋は東京で展示会が開催、
新しい作品が生まれるんでしょうね。