1979年から、ずっと私の中で続いている「問い」の一つ。
「どうして、一緒がいいと思わない人がいるのか?」
もし、なんの遠慮も気兼ねもないとして、それでも「一緒がいい」と思わない人がいる。
「それは、なぜなのか?」
翻って、私の知りたいと願ってきたもう一つの「問い」。
「では、私はなぜ一緒がいいと信じているのか?」
その二つの「問い」の答えを、36年間、ずっと考え続けてきた。
2年前にかなり進んだ癌だと言われ、その時、当たり前に見れると思っていたブラジルワールドカップがもしからしたら見れないかもしれないと思った。
それはまあ仕方ないとして、でも、娘とせめてあと2年はいっしょにいたいと願った。
2年という時間はあっという間にすぎる。
過ぎてしまうと、「せめて2年」と願った時間に、何が詰まっていたのだろうと思う。
2年でなにができたのか。
幸い、手術も治療もうまくいったようで、再発の兆候はない。
でも、2年前に夢見た「せめて2年は…一緒にいたい」と願ったことが、なんだったのか。
その2年はどんな時間だったのか…。
毎日、ワールドカップを見ながら、そのことを考えている。
それでも、また就学相談会の季節がきて、もしかしたら、もういなくなっていたかもしれない自分が、まだここにいて、伝えたいことは何か。
わたしが伝えられることは何かを考えている。
☆
『何かを知ろうとしたら、たとえそれが自分自身のことであっても、私たちは他者を必要とする』
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