生きていると、人に出会える。
本当は直に出会えるといいのだけれど、
こういう人がいる、と出会えるだけで、生きていることがうれしく思えるときがある。
生きていてよかったと思えるときがある。
自分が生きているしあわせは、人と出会えること、人といっしょにいること、
おなじものを見て、同じ時を感じて、いっしょにお互いの感情を生きていることを、不安や怖れや孤独なしでいられることだと、
その声や表情や存在、たたずまい、気配、すべてから、そんなことを感じられる気がする。
(※NHKのニュースです↓。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140627/t10015540801000.html)
NHKの河野さんの声と表情と姿を見ながら、自分も人間に生まれてきてよかったという感情がわいてくる。
河野さんの言葉や話し方や声、いつも不思議な人、すごい人だなと感じてきた。
河野さんに直接お会いしたことはないけれど、98年に「妻よ」という本を読んでからは、毎年授業に使っていた。
河野さんの言葉を聞くと、いつも自分が合わせたくもない常識に合わせて生きているのを感じる。
この人は、どうしてこんなにも、自分の真ん中をたんたんと生きていけるのだろうと、いつも不思議でうらやましかった。
いま年齢を見ながら気づいた。
テレビや新聞で時折見かけるたび、とてつもなく大人な感じを感じていたけれど、私は河野さんより10歳年下だと思ってきたけれど…。
事件の年、私は34歳で、河野さんは44歳。
あれから20年。
私はあのときの河野さんより、10歳も年上になっている……。
人は年齢とか年月を重ねることで大人になるのではないと、改めて思う。
河野さんの幾冊かの本のなかの言葉を、もう一度読み返してみようと思う。
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