昨日、hideと一緒に、無事に個人情報の公開手続きをしてきました。
同行者は、hideの親と、Tさん、Sさん、私。
前回は、本人じゃなければ手続きもできません、親でもだめです、障害があっても二十歳を過ぎたら本人でなければだめです…、ということでした。
でも、hideが、自分から「事件についてのこれこれの情報を開示してほしい」とは言わない気がします。
多くの障害児・者は、そもそも、そういう「自己決定」の機会を与えられずにいるんじゃないのか。障害の「早期発見」「療育」「特別支援教育」は、どれも「本人が申請」したわけじゃない。勝手に多くの仕組みや、「障害児の幸せ」「障害児のニーズ」を、想定しているくせに。
…そんなセリフが頭に浮かぶ。
その上で、「障害者虐待」の被害者であるhideが、これ以上不利益を被らないために、ある意味「やむを得ず」親の出番として、hideの事件に係る「公文書」を見ようというときに、「親ではだめです。本人じゃなきゃ」という、お役所。
本人が来れない場合には、来れない事情を「医師の診断書」で提出しなければならない、とか。
そもそも、なんのための「個人情報の公開」制度があるのか。
個人の権利を守るためだろ。
しかも、情報の公開を求める先は、「障害者虐待」を防止する仕事をしている障害福祉課の情報なのだ。何かが、おかしいよな。
でもまあ、そういう決まりなら、本人を連れていきましょ。
さて、窓口では、前回と別の人の対応でしたが、本人であるhideではなく、終始、親と話していました(-.-)
親が、「事件に関する一切の情報を公開してください」と言ったら、せめてhideに、「それでいいですか?」とか、確認しろよな。と思いながら、見ていました。
結局、最初から最後まで、担当の人は、hideと一言も会話しませんでした。
一回だけ「本人を確認できるものはありますか?」というので、私が「療育手帳」を渡しました。でもその写真は高校生くらいのときの写真なのに、写真と本人を見比べることさえなく、ただ「コピーを取らせていただきます」だけ。
とりあえずスムーズに手続きはすんだけれど、なんか腑に落ちない。
「個人情報なので、本人じゃなければだめです」じゃなかったのかよ~~~。
まったく「本人の意思」とか、「自己決定」とか、形ばっかりで、本気で知的障害のある人の「ことば」や「おもい」を聞くことがなさすぎだよな。
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