来週の日曜日は就学相談会です。
就学相談って何を話せばいいんだろうと、いつも思います。
若いころは、「ふつう学級がいいよ! ふつうがいいに決ってる!」
そんな思いを一生懸命伝えなければと、
石川先生や小夜さんから聞いた話や、
自分が出会った子どもたちのことを伝えてきました。
話がちゃんと伝われば、
そうすれば「ふつう学級」という道を選んでくれる、
そう思っていた時期がありました。
でも、それは私の勘違いでした。
「障害をもつふつうの子ども」である我が子を、
地域のふつう学級で育てるかどうか。
それは、人の話を聞いて「決める」問題ではなかったようです。
答えは初めから、親のなかに、とくにお母さんのなかにあるものでした。
もちろん、こういう会の話を聞くまで、
「障害児」は専門家のいる「特別な学校」に行くものという情報しか
耳にしたことのない人もいます。
「ふつう学級に、はいれるんですか?」
「ふつう学級に、はいってもいいんですか?」
そんなふうにつぶやく人もいます。
そういう「情報」として、伝えられることはたくさんあります。
でも、同じ情報を聞いても、ふつう学級を「選ぶ」人と、
「選ばない」人がいます。
その違いはなんだろうとずっと考えてきて、分かったことは、
ふつう学級に子どもを入れる人は、
「もともと、そうしたいと思っていた」ということでした。
だから、私たちは、ただ「それでいいんですよ」と、
伝えるだけでよかったのです。
いつごろからか、そのことを感じるようになり、
今では、確信と言ってもいいものがあります。
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