昨日のブログは、説明が足りませんでした。
「分けられる」子どもが、どんな気持ちになるか、
そのことを中心にした「メモ」なので、
「事件」の詳細は脇においといていいかなと思っていました。
でも、「事例4」の証言のようにいじめられて、
助けを求めても誰も助けてくれず、
特殊学級に入れられた子どもが、
「事件」にどのようにかかわったかが、抜けていました。
まして、追記として、最近の事件のニュースを載せたので、
よけいに分かりにくくなってしまいました。
昨日の証言の言葉を語っていたのは、24歳の青年です。
彼は、寝ていた「ホームレス」の男性を、川に落として逃げたのです。
男性はそのまま亡くなりました。
【 1995年10月18日朝。
大阪市中央区の繁華街ミナミの戎橋の上で、
台車に寝ていた「ホームレス」の男性を、
「通りかかった若い男たちが道頓堀川に投げ落として逃走した」と、
110番通報があった。
目撃者らによると、男性が川に落ちたあと、
現場にいた若者二人は橋の上から様子をうかがっていたが、
男性が浮かんでこないため近くの工事現場からロープを調達して、
助けに川岸まで降りていった。
が、発見できず、「110番通報しろ!」という通行人の声に、
あわてて逃げ去ったという。
警察のボート捜査の一時間後、男性は水深3メートルの川底で発見され、
病院に運ばれたが、まもなく死亡。水を大量に飲んでの窒息死だった。
亡くなった男性は、道頓堀界隈で段ボールを集め、
古紙回収業者に売って生計をたてていた
住所不定のFさん(63歳)と判明した。……】
「何が、ゼロに、弱い自分は、
『一個の人間』として尊重されるに値しないと思わせ、
弱いもの、路上に寝ているものは、差別され、いじめられ、
攻撃されても仕方のないものとして、嫌悪させてきたのか。」
「弱者による≪弱者いじめ≫が、なぜ起こりつづけるのか」
著者の北村年子さんは、そのように問いながら、
「犯人」の青年と対話しています。
「ホームレス」襲撃事件 北村年子著 太郎次郎社
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