「恥を知れ」
6月12日、読売新聞の短い記事を読む。
【ロンドンで10日、紛争地域の性的暴力根絶をめざす国際会議が4日間の日程で始まった。主催は英政府。
会議の共同議長で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使を務める米女優アンジェリーナ・ジョリーさん(39)は
「『被害に遭ったことは恥辱では全くない。暴力を働いた者こそ、恥を知れ』というメッセージを世界に送りたい」とあいさつした。】
◇
その日以来、定員内不合格のことを考える度、この言葉を思い出す。
99%の15歳の子どもを高校に行かせる仕組みを作った大人が、「定員」が空いているのに、学校に来るな、という態度を「定員内不合格」という。
15歳の子どものために準備した椅子がある。
誰も座っていない椅子がいくつも残っている。
だけど、勉強ができない子、障害がある子は座らせない、という判断を、校長の「総合的判断」という。
「『被害に遭ったことは恥辱では全くない。暴力を働いた者こそ、恥を知れ』というメッセージを世界に送りたい」
昔、アメリカではバスの席が空いていても、黒人は座ってはいけなかった。
昔、南アフリカでは、レストランの席が空いていても、黒人は座ってはいけなかった。
いま、日本では、99%近い子どもが高校に行くことが当たり前の制度を作りながら、それでも空いている席に座らせてもらえない子がいる。
『高校入試で、定員内不合格に遭ったことは、恥ずかしいことでは全くない。
学校に行きたくて受検した子どもに、「学校に来るな」という「教師」こそ、恥を知れ』というメッセージを、悔しい思い、無念な思いを抱えている子どもたちに届けたい。
最新の画像もっと見る
最近の「0点でも高校へ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ようこそ就園・就学相談会へ(504)
- 就学相談・いろはカルタ(60)
- 手をかすように知恵をかすこと(29)
- 0点でも高校へ(393)
- 手をかりるように知恵をかりること(60)
- 8才の子ども(161)
- 普通学級の介助の専門性(54)
- 医療的ケアと普通学級(90)
- ホームN通信(103)
- 石川憲彦(36)
- 特別支援教育からの転校・転籍(48)
- 分けられること(67)
- ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる(14)
- 膨大な量の観察学習(32)
- ≪通級≫を考えるために(15)
- 誰かのまなざしを通して人をみること(134)
- この子がさびしくないように(86)
- こだわりの溶ける時間(58)
- 『みつこさんの右手』と三つの守り(21)
- やっちゃんがいく&Naoちゃん+なっち(50)
- 感情の流れをともに生きる(15)
- 自分を支える自分(15)
- こどものことば・こどものこえ・こどものうちゅう(19)
- 受けとめられ体験について(29)
- 関係の自立(28)
- 星になったhide(25)
- トム・キッドウッド(8)
- Halの冒険(56)
- 金曜日は「ものがたり」♪(15)
- 定員内入学拒否という差別(97)
- Niiといっしょ(23)
- フルインクル(45)
- 無条件の肯定的態度と相互性・応答性のある暮らし(26)
- ワニペディア(14)
- 新しい能力(28)
- みっけ(6)
- ワニなつ(351)
- 本のノート(59)
バックナンバー
人気記事