《就学相談会・6月30日と7月7日》C
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二つ目の質問。『お子さんの一番かわいいところはどんなところですか』
「一生懸命なところ」
「ぜんぶ」
「自分の好きなものについてニコニコしながら話してくれるところ」
「寝る時に手をつないでくるところ」
「まじめで一生懸命取り組む」
「こえ」
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アンケートを読むたび、いつも不思議な気持ちになる。
こんなにも「この子を思う親」がいてくれること。それは「当たり前」のことではない。
ここに来る親たちが、なぜ小学校の入学を不安にならなければならないのか。
6歳になるよろこびそのものである子どもの「入学」が、なぜ怖れと不安の行事にされたのか。
なにが「言葉が話せますか」だ。
なにが「45分座っていられますか」だ。
なにが「いじめられますよ」だ。
こんなにも大切にされている子どもが、「自己肯定感を持てなくなる」はずはないのだ。
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こんなにも「かわいい」「大切な」子どもを、委ねてもらえるのだから。教師や支援者が「子ども」のためにできる一番目は、「この子を思う親」への敬意をもつことだ。
そうすれば必ず、子どもの声は聞こえてくる。
親と先生がふつうに対話するだけで、それをみる子どもたちは笑顔で、自分の声を伝えてくれるだろう。