ワニなつノート

「敵」についてのメモ(その6)


「敵」についてのメモ(その6)

《「怒り」の隣には…》



怒りは「どうして、分かってくれないのか」と心の中で暴れます。

「どうして、わかってくれないのか。
これだけ、せめて、これくらいは分かってくれてもいいのに。
そんなに無理を言っているんじゃない。

ただ、みんなと同じように、
この子も生まれてきてよかったんだって、
この子がそう感じられる居場所がほしいだけ。

みんなが一緒に当たり前に通る道なら、
この子にも同じように。
ただそれだけ。

どうして、この子の思い、
この子の生きてきた歩みを、わかってくれないのか。

その上、この子を初めからいない人間のように扱う…、
生まれてきたのが間違いだというかのように…」


子どもの思いを聞ききもせず、あざ笑う相手に、
「怒り」を感じるのは、当たり前のこと。
あまりにも当たり前すぎる感情です。

けれど、「怒り」の隣には「悲しみ」があります。
悲しみは、怒りのように大声ではしゃべりません。
じっと身を硬くして、そこにいます。

誰かの助けをかりて、悲しみに気づくとき、
ようやく声が聞こえてきます。
しずかにささやく声が聞こえます。

    □     □     □

わかってもらえないのは、悲しいね。寂しいね。

せめて、これだけは分かってほしい思いがあるのにね。
無理なことは言ってないよ。
あなたは、相手がわかってくれる人だと信じて、
きっと心が通じる人だと信じて、
いっしょうけんめい話しかけているのに、
耳を傾けてもくれないのは、悲しいよね。
そこにいない人間のように扱われるのは、悲しいね。

子どもは誰もが、
その子を大切に思う親のもとに生まれたことを、
その人は忘れてる。
ときに自分の命よりも大切に思い育ててきた子どもを、
何の価値もないように扱う人がいることは、悲しいね。

生まれてこない方がいい人なんて、どこにもいない。
誰もが、この世に生まれてくることを
命に祝福されてここにいる。
生まれて、生きて、ここにいる。
誰もがみんな同じだから。

怒りに震えて眠れない夜もあるよね。
もう一度、前を向けるようになるには、時間がかかるよね。
あなたの痛みには、それだけの重さがある。


でも、怒りは、悲しみを隠そうとする。
悲しみを感じなくなる。
怒りは大切な感情だけれど、それだけでは
もっと苦しくなってしまうから。
だから、怒りと同じように、
悲しみを悲しみのままに忘れないでね。


     □     □     □

「悲しみ」は、素直に感じることが難しい感情です。
誰かを「悲しませないように」を、
多くの子どもが人生の早い時期に身につけているからです。

大好きなお母さんを悲しませないように。
大切な家族を悲しませないように。
そうして、悲しみを、自分一人で抱え込み、
忘れるくせを、子どもは覚えます。

そうして、忘れてしまった感情は、なかったかのように、感じ、
それさえも忘れていくことを繰り返します。
忘れることが、大事なときもあります。
でも、「感じることを許されなかった感情」は、
その感情のまま、どこかにしまいこまれるように思うのです。


「悲しかったね~」
そう思い、悲しむだけのことなのに、
それは一人では難しいことでした。

だれか、事情をわかってくれる人がそばにいて、
話を聞いてくれてはじめて、
人は、その悲しみを言葉にし、表現し、
感じることができるようです。

コメント一覧

ai
最近、心底疲れます。
理由は、たぶんyoさんのコメントのとおりなのかな。

○は、私の気持ちを悟ると
よく泣きます。
怒ります。

私が怒ると、とっても怖いんだそうです。

○を差別した小学校の元校長にも、時々会うんですが。
私は、この人を赦していません。
この人も、自分のプライドをズタズタにした私を赦していないんだと思います。

私のことが怖いらしくて、私の目も見れないし、挨拶もできない。時々、○や私の姿を見つけると、コソコソと逃げだします。最低の奴です。
こんな奴が、校長していたような街に
これからも住み、生きて行かなきゃならないと思ったら、ばかばかしくなります。

怒れないと悲しみを忘れます。
怒らないと決めた人は、
何か大切なことを放棄しているように感じます。

悲しみや痛みへの共感

気持ちに寄り添うのではなく、
そんな気持ちは、抱えきれないから、
耐えられないから、
拒否したいのはわかるんですけどね。
元校長のように。
大部分の物分かりの良い大人のように。

どうせ人生そんなものなんだから、
諦めろと・・・
「私は、優しくないから。」
「私は、無理するのが嫌だから。」
「私は、学校になんか期待してないから。」
「理想と現実は違うから。」

あなたたちのようには 生きられない、と、よく言われます。

寂しさを感じる一方で
怒りも沸いてきます。

いっぱい怒らなければ、悲しみを忘れます。
いっぱい泣かなければ、いっぱい笑えません。
よく、明るいねと言われます。
無責任にそういう人には、
そう答えることにしています。
その言葉を聞くと、みんな黙ります。

そういえば、最近泣いてないなぁ。
怒ってないなぁ。
○が代弁してくれてるんだね。

夏物の制服、ズボンの寸直しに行ってきます。
そのまま、海にでも行くかぁ~。
今日は、珍しく快晴だぞー。

的外れなコメントですみません。


私が怒らなくなった時は、多分、死んでる時です。





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