【下市の中学通学訴訟:入学仮決定 車いすの谷口さん、
知事が支援検討 /奈良】
車いす生活を送る下市町の谷口明花さん(12)について、
奈良地裁が町立下市中への入学を義務付ける
仮決定を出したことについて、
荒井正吾知事は、1日の定例会見で
「普通の扱いをするのがいいのではないかと思っていた。
素晴らしい決定だ。
講師の派遣などで県が財政的に支援できることは検討したい」
と述べた。
谷口さんは町立下市中への入学を希望したが、
バリアフリー化や教員の加配が難しいことを理由に
町教委が進学を認めていなかった。【阿部亮介】
毎日新聞 2009年7月2日 地方版
☆ ☆ ☆ ☆
7月3日、多くのテレビ新聞が、
谷口さんの「入学初日」の様子を伝えていました。
谷口さんの笑顔と、窓から手を振るたくさんの
友だちの笑顔が印象的でした。
でも、町は、即時抗告をしているので、
仮に、大阪高裁が、「仮の入学の決定」を覆せば、
町は、谷口さんの入学許可を、取り消すことができます。
「まさか、この状況で、そんなことはしないだろう」
と、人の心をもった人は思います。
でも、人として、大人として、教育として、
「そんなことはしないだろう」ということを、
障害をもった子どもたちは、され続けてきたのです。
私は、谷口さんのことをまったく知りません。
でも、谷口さんの笑顔と、
谷口さんを迎える小学校からの友人たちの姿に、
私の中の「笑顔を奪われてきた子どもたちの記憶」
が救われたように感じています。
だから、私に何かできることをと、考えています。
この先、裁判所の決定がどうであれ、
谷口さんや友だちの笑顔が消えないように。
その一つとして、先の新聞記事をよみ、
奈良県知事に、思いとお願いを書くことしました。
町長や町の教育長へ、
怒りや抗議の気持ちをぶつけるのではなく、
荒井正吾・奈良県知事の、
「普通の扱いをするのがいいのではないかと思っていた。
素晴らしい決定だ。講師の派遣などで
県が財政的に支援できることは検討したい」
という言葉への感謝と応援と、
そして、たとえ裁判所の決定がどうであれ、
谷口さんがやっと手に入れたあの笑顔が、
取り消されることがないようにと、
お願いしたいと思います。
なお、別の記事には、
奈良県教育長の次の言葉もあります。
【冨岡将人・県教育長は
「重く受け止め、従うべきだと思う。
子供のことを第一に考え、県教委として
できることを精いっぱいするつもりだ」と話した。】
※ 「奈良県」で検索すると、
すぐに県庁のHPがみつかります。
そこから、「知事へのメール」が送れますよ~(^.^)/~~~
PS:
奈良県知事のページのアドレスです。
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1811.htm
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