「エレベーターつけてね」の要望書
昨日、4歳の子と一緒に「要望書」を出してきた。
「この子の入学までにエレベーターをつけてね、親の付き添いもしないから、よろしくね」の要望書。
市教委の施設課長と学校教育課長と他に3人も対応してくれた。
エレベーターは、バリアフリー法改正を受けて計画を作っているという。でも最短でも3年かかるから、この子が使えるのは早くて2年生からになるという話だった。
それはこれから話し合うとして、昨日、改めて分かったことがある。
こうして要望書を出して話し合うことで、まだ「4歳」だけど、「ふつう学級に入学することが前提」の話し合いができるということ。
エレベーターだけでなく、トイレや手洗い場の蛇口の交換のこと、段差の修繕、体育館のトイレのことなど、学校生活を送る前提での条件整備について、1時間半も意見交換できた。
初めて親子に出会ったのは、今月11日の就学相談会。
「地域の小学校にはエレベーターがないから、きょうだいと一緒の学校に通うのは難しいと聞いている」と、不安そうに話していた。
でも今日の話し合いで、「ふつう学級入学」は当たり前の「前提」になった。
「きょうだいと同じ小学校に通えるだろうか」という心配は、もういらなくなった。
「エレベーターはつくか、トイレやスロープを変えてもらえるか」という気がかりも、「いつ、どのタイミングでお願いすればいいのか」に変わった。
「この子は地域の小学校に通えるだろうか」という親の不安な表情はなくなっていた。
これで、子どもも、自分のことで不安を抱えている親の顔をみなくてすむだろう。
いま、お姉ちゃんが新しいランドセルを買ってもらい、来年の入学を楽しみにしている姿をこの子はみている。
これから、この子も、お姉ちゃんと同じように、その楽しみだけをふくらませることができるだろう。
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