ケヤキの新しい葉にたくさんの虫こぶが付いていた。これはケヤキヒトスジワタムシが作ったケヤキハフクロフシだと言う、
なんとなく撮ってきたが、実は面白い話が隠れていた。
(このケヤキヒトスジワタムシは5月20日頃に成虫になるとのことなので、後日また書きたいと思う。)
いつも拝見している南大沢昆虫便り様に次のような記事がある。
初夏、ケヤキの葉にこぶ状の虫えいができるが、これはケヤキヒトスジワタムシ (アブラムシの仲間) が作ったもので、
ヤドリノミゾウムシはこの中に産卵するというのである。
その幼虫は虫えいの内壁を食べ、アブラムシは死んでしまうようだ。つまり虫えいを乗っ取りその中でぬくぬくと育つ寄生者である。
なるほどヤドリノミゾウムシだ。
虫えいの中は安全で餌もある。自分で作れなければ、人の虫えいを奪うというわけか?
2017年12月16日 にケヤキの樹皮下で撮ったヤドリノミゾウムシ。
金色に輝く美しい虫。見つけると嬉しくなる。
食草であるヒルガオの葉の裏に張り付くように止まっているのを見ることが多い。
葉の中程から食べ始め、小さなだ円の穴を作るとまた他へ食いつくので、食痕は多数の丸い穴が開いた形となる。
等とある。
2017年05月25日 に撮ったジンガサハムシ。食草のヒルガオだったかは失念した。
これまで、ヒメクロオトシブミについてよく分からなかったが以下の記事を読むとよくわかる。
「東京23区内の虫」様には
体長3.5~5.5ミリほどの、頭部が丸っこいオトシブミ。体色は黒色で、地方によって脚や鞘翅や腹部の色が異なったりする。
・・・腹部だけが黄褐色という点で「未熟な状態で腹部のみ黄褐色の個体」と判断出来る。
脚も腹部同様に黄褐色であればヒメクロオトシブミの「赤腹型」、腹部まで全て黒いければヒメクロオトシブミの成熟した「黒色型」となる。
等とある。
昨日11時10分ごろに、4年ぶりにヤマトシロアリの結婚飛行のシーンに出会った。
これは年に一回、それも極短時間の現象だという。次々に飛び立って10分ぐらいでそのショーは終わった。
ヤマトシロアリにとって、繁殖とはコロニー内の個体数の増加だけを意味するものではなく、コロニーそのものの増加を意味している。コロニー増加の試みは生殖虫(有翅虫)の結婚飛行(群飛)から始まる。
関東周辺では4月-5月の風が弱く蒸し暑い日の10時から正午頃にかけて生殖虫の群飛が見られる。群飛直前にはコロニーの周囲に多数の生殖虫と兵蟻が出現し、次々と飛び立っていくが飛翔する力はそれほど強くない。生殖虫は群飛後直ちに羽を落とし、パートナーを求めて歩き回る。雌は尾端を少し上げ、そこから雄を誘引するフェロモンを分泌するようである。雄は雌のフェロモンに導かれ、雌に遭遇すると雌の尾部に頭部を付け、あたかも2両編成の黒褐色の電車が動き回るようにして歩き始める。
一年前の記事
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